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【全文書き起こし3/3】 店頭FX業者の
決済リスクへの対応に関する有識者検討会
(第4回)

2018年05月09日(水)東京時間 12:19

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■坂弁護士:三菱UFJ銀行など、日本のメガバンククラスの金融機関が破綻するような事態まで想定して、ストレステストは行うべきだ

坂メンバー 以上を踏まえ、規制検討の方向性についてですが、ただ、アンケートの結果を拝見しても各社によってかなりばらつきがあります。全体の底上げという観点からも規制の整備が必要と感じています。

 4点ほど、できるだけ手短に申し入れたいと思います。

 1つ目、ストレステストについてです。ストレステストは、取引所のテスト結果で約2年半の最大損失額が568億円、最大値と最小値に8倍の差があるとされていることに鑑みますと、現行の協会の共通テストによるリスク把握には、相違は限界があるのではないかという印象は否めないと思います。

 これは精度を上げる必要があると思いますし、また、若干個別的なところを言わせていただきますと、先ほど申し上げましたように、円高、円安双方向の状況でリスクの現れ方が変わってきますので、双方向のリスクを適切に計測できているかということについては、留意が必要ではないかと思います。

 また、現行の共通テストはやや現実離れしたテールがやや大きいかなという印象がありますので、条件設定は【聞き取り不明】を適切に【聞き取り不明】するということに留意しつつも、いま少し現実性のあるものにする必要があるのではないかと思います。

 それから、日中の取引量はかなり大きくなることを鑑みますと、リスク計測が取引終了時点のポジションだけではなく、全項目について日中最大値を取るべきではないかと思います。

 また、リーマン・ブラザーズの破綻例やほかのリスクへの伝播を防ぐという観点、あるいはPB(※1)規約による実質的なリスク集中への対応という観点からもすると、G-SIFIs(※2)の破綻リスクを、これは当然考慮すべきではないかと思います。

(※1 編集部注:「PB」とはプライムブローカーのこと。詳しくは下記、【参考記事】を参照)

【参考記事】
有識者検討会に新たな参加者もレバレッジ規制強化の声はなく…!?

(※2 編集部注:「G-SIFIs」とはグローバルな金融システム上、重要となる金融機関のこと。日本でG-SIFIsに認定されているのは、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ。詳しくは上記、【参考記事】を参照)

■坂弁護士:取引終了時点では未カバーポジションを持てないように規制すべき

坂メンバー それから、ストレステストがリスク管理上、極めて重要と考えられることから、業界団体のチェックとともに行政監督が適切かつ機動的に行われるように規制枠組みを整理することも課題だと思います。

 2つ目ですが、協会や当局への報告についてです。リスク管理という観点からも、業者の取引データについて協会や当局への報告体制を整えていただくことは今後ぜひとも必要ではないかと思います。

 これは、価格の適正確保の観点からも重要だと思います。ITの発展等によって技術的にいろいろ工夫の余地はあり得ると思いますので、ぜひここは具体的な検討をお願いしたいと思います。

 3つ目は未カバーポジションに関する問題です。FX業者が抱えるリスクの中でも、未カバーリスクは極めて重大な問題を提起していると思います。この点、取引終了時点に未カバーポジションを持たないということを厳格にすることを含めて、未カバーポジションの抑制政策、抑制施策といったものを検討すべきではないかと思います。

 また、リスク管理の観点から、未カバーポジションのモニタリングが極めて重要であると思われます。これはおそらく、カバー先金融機関ですとか、あるいはPBにとっても重要ではないかと思いますが、その体制整備が求められるように思います。

■坂弁護士:未収金リスク、ロスカットによる急激な円高の問題などからレバレッジ規制強化を行うべき

坂メンバー 4つ目ですが、証拠金倍率規制について若干意見を申し上げたいと思います。証拠金倍率規制については決済リスクにおける位置付けを踏まえる必要があると思います。

 証拠金倍率規制は3つのリスクのうち未収金リスクのみに基本的には対応できるものと思われます。また、この未収金リスクに対応する場合に、ネットというよりもむしろマリー分も含めたグロスのポジションを検討する必要があるのではないかといった印象を持っています。

 検討視点として、4点ほど申し上げたいと思います。1つは、証拠金倍率規制は1%よりも小さいリスクに対応するという説明ですが、約7年半の間に8回、未収金が発生しているということに鑑みると、このリスクは中長期のうちにはしばしば現実化すると見ざるを得ないと思います。そうすると、中長期的に見るとリスク管理はいま少し強化というか、対応力を強める必要があるのではないかと思います。

 2つ目ですが、3つのリスクのうち、未カバーリスクとカバー先破綻リスクは現行の枠組みを前提とすると、自己資本で受けなければならないことになります。できるだけリスク負担の仕組みを分散するという観点からは、未収金リスクはできるだけ証拠金倍率規制で対応することが望ましいように思います。

 3つ目ですが、個人的にはこの点は重要ではないかと思っているのですが、ロスカットの執行によって急激な円高が増幅されるという点が指摘されています。予想されるイベントの前には対応があるという報告もありましたが、予想されないイベントにはおそらく対応できないだろうと思います。急激な円高が実体経済に及ぼす影響は大きいであろうということに鑑みますと、できるだけロスカットが生じないように十分な証拠金を確保しておくことが求められると思います。

 4つ目ですが、これは顧客保護の観点と関連しますが、ドイツ、フランスで導入されているネガティブ・バランス・プロテクション、これについては導入を検討すべきではないかと思います。その場合、スリッページ分の損失は業者が負うことになりますので、そのリスクを減らすという観点からも証拠金倍率規制の強化が求められるのではないかと思います。

 だいたい以上ですが、あともう1点だけ。きょうは神田先生のお話の中にありました、カバー取引をCCP(※)に集中するという点については、これはぜひ検討するべきではないかと思いました。以上です。長くなってすみません。

(※編集部注:「CCP」とは「Central Counterparty(中央清算機関)」の略)

池尾座長 どうもありがとうございました。ほかにいかがでしょうか。では、永沢さん。

■永沢氏:システミックリスクが具体化したら国民に迷惑がかかる。店頭FX会社はそれが絶対起こらないと自信を持って言えるのか?

永沢裕美子メンバー(Foster Forum 良質な金融商品を育てる会 事務局長。以下、「永沢メンバー」と記載) 立派なご意見を述べられて、【聞き取り不明】大変勇気を要ることでして、あまりまとまった意見ではないのですが、これまでのものを伺いながら感じていることを思ったままに述べさせていただきたいと思います。

 まず、これまで、今回の検討会ではシステミックリスクを中心にして、そのシステミックリスクが起きるのかどうかというところが、まず繰り返し問われているように思います。

 私はお話を伺いながら、システミックリスクが具体化したときに国民生活に迷惑がかかるわけですが、それが起こらないことをお示しになるのは事業者の側なのではないかと思っています。絶対起こらないのだということを、25倍で5000兆円の規模でやっていて起こらないということを自信を持って言えるのかというところをまず、本当に素朴に問いかけさせていただきたいと思いながら、ここまで会が進んできております。

 それから、本日取引所のほうから取引所FXのリスク対応をご説明いただき、その話も伺いながら改めて思ったのですが、取引所FXが導入された経緯を見ると、その当時、公正かつ健全な取引を担保するためという目的でつくられたとホームページなどでは拝見し、先ほど神田先生がお話しされたようなことも背景としてあったのだろうと思っておりますが、いずれにしてもそのためにまた、システミックリスクが起きないようにするためにさまざまなストレステストを日々なさっているとか、さまざまな制度を整備されていることが分かったわけですが、それにコストがかかっているのではないかと思うわけです。

 翻って言うと、店頭FXのほうが割安、コストは魅力的で投資家は流れているわけですが、本来本当ならば負うべき者が、その市場参加者及び事業者が負っていないことによって魅力的な取引コストになっているのではないかというところを、本当に素朴に感じながら話を伺っておりました。

 本当に素人の感想ということで、違うなら違うということで、後でまた機会があるときにご説明いただきたいと思っております。

 それから、もう1つ私は本日、神田先生から…

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