■ユーロの下落は一服したと判断!
そして、6月14日(木)にはECB(欧州中央銀行)理事会があります。
ECBは、現行の量的緩和を9月に終了することを予定しています。その後も緩和を継続していくかどうかを、今回のECB理事会でアナウンスするのか、予想が分かれるところですが、イタリア危機が起きたところなので、その判断を7月のECB理事会へ先送りするのではないかと思います。
そうであれば、ハト派な内容になりますが、市場もすでにハト派な予想の方が多いように思います。
イタリアの政局不安が後退したことや、貿易戦争は活発化しているものの、金融市場には、まだそれに反応するような動きが出ていないことからすると、ユーロ/米ドルは下落も一服したとみなしていいのではないかと考えています。
ただ、ユーロを買うような材料はないため、しばらくは方向性がつかない動きになりやすいのではないかと思います。
■ユーロ/米ドルは1.15ドルをバックに買い
ユーロ/米ドルは、テクニカル的には1.15ドル台のサポートゾーンで支えられたこともあって、目先はボトム(=底)をつけたと考えています。
【参考記事】
●ドル/円は111円台が目先の天井! ユーロの下落も目立つがドル/円売りが良いワケは?(5月29日、バカラ村)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 月足)
また、週足では先週(5月28日~)のローソク足の下ヒゲが長く、反発を示唆しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
下降トレンドが強かったため、上がったところでは売りが出てくると思いますが、1.15ドルをバックにした買いの方が、いいのではないかと考えています。
ただ、買い上がるような材料もないため、1.18ドル台では手仕舞いするべきかと考えています。
■米ドル円は目先、底堅いけれど…
米ドル/円の方は、日米首脳会談における貿易に関する内容や、米朝首脳会談ですぐに非核化に向けた合意ができるとは思えないことが、リスク回避の材料になりやすく、南欧リスクも完全に沈静化されたわけではなことから、売り方向の方がいいのではないかと考えていますが、目先は108円台で反発したことで、底堅い展開となっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
目先は反発していますが、FOMC後は下がりやすく、中長期では貿易戦争が活発化してくることが予想されるため、下がりやすいのではないかと考えています。
【参考記事】
●ドル/円は111円台が目先の天井! ユーロの下落も目立つがドル/円売りが良いワケは?(5月29日、バカラ村)

(出所:Bloomberg)
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