■米ドル/円はショートカバーに警戒だが…
米ドル/円でM&A絡みのオーダーが出ているようですが、クロス円の上値が重いため、その影響で上昇にも弾みがつかず、110円台を中心とした推移となっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
徐々に米ドル/円を売っている人が増えているような感じもあり、ショートカバーで上昇する可能性も出てきています。
【参考記事】
●トランプ大統領を襲った想定外の出来事!? 底堅い米ドル、米ドル/円は押し目買いで!(6月28日、今井雅人)
ただ、季節性では、8月の米ドル/円は円高になりやすく、米中間選挙前の株式市場は、軟調になりやすい傾向があります。さらに、今月(7月)下旬からは、日米通商交渉が始まることもあって、米ドル/円はショートカバーが出たとしても、そこから積極的に買い上げる状況でもないと考えています。
■米ドルとオセアニア通貨の組み合わせが良さそう
今週(7月2日~)、7月4日(水)は米国が独立記念日で祝日となります。
7月6日(金)は米雇用統計もありますが、この日は米国が中国に対して340億ドルの関税を発動することになっており、貿易戦争懸念からリスク回避の動きになりやすいと考えています。
ただ、リスク回避で円高になっておらず、米ドル高、オセアニア通貨安になっていることから、米ドルとオセアニア通貨の組み合わせが良いのではないかと考えています。
そのうえで豪ドル/NZドルを見ると、上昇(豪ドル高・NZドル安)していることもあり、NZドル/米ドルの売りが良いのではないかと考えています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/NZドル 日足)
■下降トレンド続くNZドル/米ドルを戻り売り!
NZドル/米ドルは、直近2年のレンジを下抜けており、下降トレンドが続いています。
NZドル/米ドルは、4月13日(金)の0.7393ドルから5月16日(水)の0.6849ドルまで、544pips下落しています。6月6日(水)の0.7058ドルから、その値幅と同じだけ下がるとすれば、今回の下げのターゲットは0.6514ドルとなります。

(出所:Bloomberg)
価格は安値を更新していますが、MACDはまだ、前回の安値をつけた時の水準を下回っていません。そのため、売りを考えていますが、短期的には下がりすぎの状態のため、戻り売りで良いのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
季節性からは円高にもなると思いますが、まだ時間がかかりそうで、目先のリスク回避の動きが米ドル高とオセアニア通貨安になっているため、そちらを採る方が良さそうです。
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