■米ドル/円は下降トレンドがいったん終了か
CFTC(全米先物取引委員会)が発表するIMMポジションは、米政府機関の閉鎖で更新されていませんが、投機筋の偏っていた円売りは、急激な円高でかなり減っているのではないかと思います。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
そのため、米/ドル円やクロス円での円高リスクは、緩和されているものと思います。
テクニカル的には、下降トレンド中に大きな陰線や下ヒゲの長い足が出た場合、下降トレンドは、いったん終了となることが多いです。
今回の米ドル/円もこのパターンで、下降トレンドが、いったん止まったのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
ここからは、落ち着きどころを探る展開になるのではないかと考えています。
市場が荒れていることもあって、ボラティリティは高い状態ですから、戻りを待って売らなければ、下で捕まることになりそうです。
■上海ショックと同じ動きなら110円台へ反発
過去の例であれば、2015年8月の、上海ショックのときのような動きになるのではないかと考えています。
上海ショックのときは、米ドル/円は125円台から116円台まで約9円下がり、61.8%付近である121円台まで戻して、2カ月ほど横ばいが続きました。

(出所:Bloomberg)
今回は、113円台から104円台まで約9円下がり、そこから約61%であれば、110円台まで戻ることになります。その後も、同じように横ばいが続くのではないかと思います。

(出所:Bloomberg)
■今週は107円台半ば~109円台半ばのレンジを想定
今週(1月7日~)に関しては、米ドル/円は107円台半ばがサポート水準となり、上は109円台半ば辺りのレンジになるのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
長期的にはまだ、米ドル/円は安値を更新すると思いますが、短期的には方向感無く、推移するのではないかと考えています。
【参考記事】
●米ドル/円は12月~1月から3年連続で下落! 2019年の上限は115円、下限は100円か(2018年12月25日、バカラ村)
●ファーウェイ事件に米利上げ打止め観測も。ドル/円は12月半ば以降下げやすく買い辛い(2018年12月11日、バカラ村)
それでは、本年もよろしくお願いいたします。
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