■米政府機関の閉鎖解除でも、米ドル/円はレンジ継続か
1月25日(金)には、米政府のつなぎ予算が可決され、米政府機関の閉鎖が解除されました。
これまで発表されなかった経済指標が、今後、発表されることになるため、しばらくは米ドルが乱高下する可能性があります。
米ドル/円は、110円に実需の売りがあるとされていますが、先週(1月21日~)は、何度も110円をトライする動きがありました。
しかし、1月25日(金)にウォール・ ストリート・ジャーナルが、「FRB(米連邦準備制度理事会)がバランスシート縮小の終了を議論」と報道したことで、米ドル安に推移しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
これで、米ドル/円の110円トライの動きも失敗に終わりました。チャート上も、110円はレジスタンスとなっており、しばらくは、108~110円のレンジでの推移が続きそうです。
■イベント多いが米ドル/円の動きは限定的
今週(1月28日~)のイベントとしては、29日(火)~30日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)、30日(水)~31日(木)に米中貿易協議の閣僚級会議があります。
2月1日(金)には、米雇用統計もありますが、サプライズがない限り、米ドル/円は、108~110円での推移となるのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
今週(1月28日~)のFOMCでは、政策金利は現状維持になると思いますが、ウォール・ ストリート・ジャーナルの報道や、タカ派のジョージ・カンザスシティ連銀総裁がハト派な発言をしていたことなどから、パウエルFRB議長の会見は、ハト派な内容になりやすいと思います。
ただ、ハト派な内容は、株式市場にとっては買い要因になるため、米ドル/円の動きは限定的になると考えています。
【参考記事】
●米ドル/円暴落は「上海ショック」と似ている!? 円高リスク緩和。目先は110円台へ反発か(1月8日、バカラ村)
●注目のFOMCは「バイ・ザ・ファクト」に注意! 6週連続陽線のポンド/ドル、1.40ドルへ!?(1月28日、西原宏一&大橋ひろこ)
●今の米ドル/円は下落しにくい状況にある!? 注目材料は3つ。米中合意なら円安ドル高へ(1月24日、今井雅人)
■ユーロの下げは継続しにくい!?
先週(1月21日~)のECB理事会で、ユーロ安の動きとなりましたが、ユーロ/米ドルは、1.13ドルを下回ることに失敗した形となっており、1月25日(金)の米ドル安の動きもあって、昨日(1月28日)は1.14ドル台前半で推移しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
ユーロ圏の景況感の悪さを考えると、ユーロ/米ドルは売り方向となり、市場参加者も売りに偏りやすいため、下げも継続しにくい状況が続いています。
ただ、1.15ドル台以上での定着にも失敗しているため、今週(1月28日~)もレンジ継続で、1.14ドル台での推移が中心となるのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
ユーロは売り方向で考えていますが、上も下もブレイクに失敗していることから、まだ横ばいになるのではないかと考えています。
【注目情報】
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