■米ドル/円は一時112円台前半まで反発
みなさん、こんにちは。
前回のコラムでご紹介させていただいたとおり、米ドル/円は110円台前半が妙に底堅く、結局、111円台を回復。
【参考記事】
●EU離脱を巡る再国民投票の可能性浮上! 英ポンド/円は節目の150円突破も視野に!?(2月28日、西原宏一)
3月5日(火)のNY市場では、一時112円台前半まで反発(高値は112.14円)しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
この米ドル/円の堅調さの背景には、英ポンド/円を筆頭にしたクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の上昇があります。
■米ドル/円の底堅さのカギを握る通貨ペアとは?
このコラムで何度かご紹介させていただきましたが、クロス円、特に英ポンド/円の動向は、米ドル/円の行方に多大な影響を与えます。
【参考記事】
●EU離脱を巡る再国民投票の可能性浮上! 英ポンド/円は節目の150円突破も視野に!?(2月28日、西原宏一)
2015年から2016年にかけて、Brexit(英国のEU離脱)懸念を背景に、英ポンド/円は195円から121円へと74円も暴落。
(出所:Bloomberg)
この英ポンド/円の暴落に誘引される形で、米ドル/円は125円台から99円台まで急落したのは記憶に新しいところです。
(出所:Bloomberg)
そして、今年(2019年)の米ドル/円相場も同様。
1月3日(木)のフラッシュ・クラッシュで、英ポンド/円は一時131.70円まで急落。
その後、「合意なきEU離脱」懸念の大幅後退で、わずか2カ月で16円も大きく反発。
3月1日(金)には、148.57円の高値に到達しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足)
一方、米ドル/円のフラッシュ・クラッシュ時の安値は104.87円。
英ポンド/円の上昇につれ、米ドル/円も反発。3月5日(火)のNY市場では、一時112.14円まで反発しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
このように、引き続き米ドル/円の動向は、相関性の高い英ポンド/円の動向に大きく左右されそうです。
ただ、3月期末も間近に迫った…
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