ベテラントレーダーが懐かしむ「ハイレバFX全盛時代」
「あのころは100倍、200倍のハイレバで取引できたから資金を増やしやすかった」
ベテラントレーダーに取材すると、そんな話になることが多い。
FXのレバレッジは現在、最大25倍。株の信用取引だと倍率は3倍強、仮想通貨の証拠金取引だと4倍が上限だから、25倍でも十分に高水準ではあるのだが、とくに少額の資金を短期間で大きく増やしたい時、25倍以上のハイレバはたしかに魅力的だ。
日本でレバレッジが規制される以前、100倍や200倍のレバレッジはザラだった。
レバレッジ20倍とレバレッジ100倍でどのくらい資金効率が違うのか、ごく単純なケースで計算したのが以下のグラフだ。
「10銭の勝ち→10銭の勝ち→10銭の負け」と2勝1敗ペースで100回トレードしたとすると、10万円の資金はレバレッジ20倍なら17.7万円になるが、レバレッジ100倍だと122万円へと急増する。
損切りを着実に行なえる人にとって、損切りの逆指値がしっかり約定してくれる環境さえ用意できればハイレバは心強い味方になる。
無登録海外FX業者の甘いワナにご用心
ところが、焦ってハイレバで取引しようとすると、待っているのはトラップだ。
ツイッターなどのSNSでは、「○○ならレバレッジ888倍!」、「ビットコインはレバ4倍だけど為替FXなら500倍!」といった情報が散見される。
こうした情報には、さらに「入金ボーナス100%」、「口座開設で1万円のボーナス」といった一見、魅力的と思える文句も続くことが多く、つい食指が動いてしまうが、その前に少し考えてみよう。
500倍、1000倍といった超ハイレバと、「入金額と同額をキャッシュバック」といった破格のボーナスを提供するのはすべて海外FX業者だ。
「ハイレバ+ボーナス」は海外FXのサイン
「ハイレバ」と「破格のボーナス」、2つの条件がそろったら、「あ、海外業者だな」と警戒しよう。
海外FX業者のすべてが悪徳ではないが、日本に住む日本人を相手にFXを取引させるには日本の金融当局への登録が必要。無登録で営業を行なえば違法となるのはあきらかだ。
そのため、SNSでよく見かける海外FX業者に対しては、軒並み、金融庁から警告書が発出されている。
(出所:金融庁ウェブサイト:「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」)
高額ボーナスに課される制約、出金拒否もある
海外FX業者を利用したからといって罰則があるわけではないが、日本のFX会社を利用した場合には想定せずに済むようなリスクを背負うことになる。
どんなリスクがあるのだろうか?
ひとつは「思っていたようなボーナスがもらえない」リスクだ。一見、魅力的に見える海外FX業者のボーナスだが、ボーナス分の出金には制約がつくことがほとんどだ。
多いのは「証拠金としては使えるが、ボーナス部分の出金はできない」といった条件だ。証拠金として利用し、利益が出た部分は出金可能とうたっているわけだが、そんな場合だって安心できない。
出金拒否や口座凍結など、取引の利益や預けたお金を戻せなくなるトラブルが、海外FX業者では頻発しているからだ。
「取引約款に違反する取引を行なったから」、「禁止されているスキャルピングを行なったから」など、出金を拒む理由はさまざまだが、こうなってしまうと返金されるのは難しい。
海外FX業者を利用していた場合、日本の法律が及ばないのが原則だから、金融庁や国民生活センターなどは頼りにならないし、実態が定かではない会社が相手なので弁護士を介したところで実りある交渉は難しい。
国民生活センターも海外FX業者を警戒している
こうした海外FX業者を巡るトラブルに対しては、国民生活センターのウェブサイトにも情報が多く掲載されている。
海外FX業者の信頼性を確認する方法が、とても具体的に書かれているので抽出してみよう。
・金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」に名称の記載がないかを確認する
・インターネット上の評判が参考になる場合も。「www.xxxx.com(サイトURL)+scamまたはfraud」などで検索する。英語の場合も自動翻訳でおおよその評価がわかる
・所在地や電話番号の記載、ライセンス取得の有無などを確認する
・住所の記載があったら、グーグルマップなどを使って私書箱や郵便局留めではないかを確認する
・キャンペーンに安易に釣られないようにする
(出所:国民生活センター)
スキャム業者の魔の手からは逃れられない!?
上記のような確認作業を行なっても、スキャム(詐欺)業者から完全に逃れることはできないし、「美味しい」キャンペーンを設定している業者ほど「利用者=カモ」にしがちだから、「ストップ狩り」のような不正なレート操作を行なう可能性も高まる。
信用に足る業者かどうか、FX会社のクチコミ評価サイトで評判を調べ、ウェブサイトでどこの国で営業ライセンスを取得しているのか確認し、本当にライセンスを持っているのかを金融当局のウェブサイトで検索し、グーグルマップで所在地を確かめて――と、これだけの作業を重ねても、トラブルが多いのが海外FXの世界。
海外FXの世界は決して初心者向きではない。では、日本人がハイレバでFXを取引する方法はないのだろうか――。
リスクと利益獲得チャンスのバランスが良い商品がおすすめ
海外FX業者のリスクを取らなくても、リスク限定である程度の高収益を得ることが可能な商品がある。それがIG証券のノックアウト・オプションだ。
【※関連記事はこちら!】
⇒自腹で検証! 新型・為替商品の実態は!? 圧倒的な“資金効率”と“リスク限定”が魅力
ノックアウト・オプションでは株価指数やコモディティ(商品)も取引できるが、為替については通常のFXと同様に、14種類の主要通貨ペアが取引できる。取引量は「ロット」単位で指定し、「1ロット=1万通貨」。1ロットの取引で10pips幅の利益となれば金額は1000円となる。
※スプレッドはすべて例外あり。原則固定は午前9時~翌3時まで。
オプション購入額(=必要証拠金)を決めるのは自分自身
ここまではFXとまったく同じだ。ただ、大きく異なるのはオプション購入額(必要証拠金)の決定方法だ。
FXでは原則レバ25倍。1万通貨あたりの必要証拠金は「1万×為替レート÷25」でざっくり計算できるし、誰がどの会社で取引しようが必要証拠金は大きく変わらない。
しかし、ノックアウト・オプションは違う。「ノックアウト・オプションでオプション購入額(必要証拠金)を決めるのは自分自身」なのだ。
ノックアウト・オプションでは、取引開始時に「ノックアウト・レベル」を指定する。
「ノックアウト・レベル=損切りライン」だ。このレベルに達するとポジションは自動的に決済される。ノックアウト・レベルよりも手前ならば手動決済や逆指値決済が可能だが、最初に決めたノックアウト・レベルをあとから損失が大きくなる方向へ動かすことはできない。
同じ1ロットの取引でも、エントリー価格からノックアウト・レベルまでの距離が近いほど、オプション購入額は少なくなる。つまり、リスク許容度に応じて一定の範囲で取引に要する資金を選べるということだ。
損切りまでの幅に応じてオプション購入金額が変わる
1ドル=109円のとき、米ドル/円1ロット(1万通貨)の取引でノックアウト・レベルまでの距離が300銭ならば必要証拠金は3万200円。一方、ノックアウト・レベルまでの距離が30銭ならば必要証拠金は3200円へと激減する。これがリスク許容度に応じてオプション購入金額が変わるしくみだ。
このように少ない資金で大きな利益獲得チャンスを狙えるのがノックアウト・オプションの大きな魅力だ。
グローバル大手の日本法人だから安心して使える!
ノックアウト・オプションを提供するのはIG証券。
IGグループはイギリスを拠点とするグローバル大手FX会社だが、IG証券はその日本法人であり、もちろん日本の金融当局にも登録済み。出金拒否などのトラブルはまず発生しないし、万が一、なにか問題が起きても金融庁やFINMAC(フィンマック、証券・金融商品あっせん相談センター)などへ相談できる。
一部の海外FX業者では持ち逃げや計画倒産などの事態が起こることもあるし、スイスショックではグローバル大手の一角、アルパリが経営破綻に追い込まれた。
海外FXでは、利用していた会社が潰れて資金が返ってこなかったり、あるいは一部しか返還されないこともあるが、日本の会社を利用していれば預けた資金は信託銀行へ信託保全される。利用している会社に万が一の事態が起きても、資金が毀損される心配はない。
海外FXの「ゼロカット」は100%安心ではない…
アルパリは「ゼロカット」の負担に耐えきれずに経営が破綻したとも言われる。
ゼロカットとは海外FX独特のもので、急騰、急落時に口座にマイナス資産、つまり、FX会社に対する負債や追証が発生しないしくみだ。
とくにハイレバでポジションを持っているとき、思惑と反対方向への動きが急進すると、ロスカットが間に合わず、口座資産がマイナスとなりやすい。そのため、ゼロカットがあると安心だ。
ただ、ある海外FX業者ではゼロカットをうたっていながら、実際には追証を要求されたと被害を訴える声もあり、「ゼロカットだから100%安心」ともいい切れないのが実情だ。
ノックアウト・オプションの「実質ゼロカット」は安心!
ハイレバで取引する以上、ゼロカットのように想定以上の損失が発生しないしくみがあると安心だが、ノックアウト・オプションは実質的にゼロカットに近いしくみとなっている。
FX会社に対する追証は、相場の動くスピードが早すぎたり、週明けなどに大きな窓が開き、ロスカットが間に合わないときに発生する。つまり、「本来、執行されるべきレートでロスカットが執行されなかった」場合だ。
しかし、ノックアウト・オプションでは、ノックアウト・レベルでの約定が保証されている。ノックアウト・レベルに設定したレートよりも不利に約定することはないから、相場が荒れていたり、週明けが大きな窓開けスタートとなっても、想定以上の損失は発生しないのだ。
海外FXだと税制面で不利となりやすい
それに国内業者であれば、海外FXに対して節税メリットも得られる。
海外FXで得た利益は雑所得として総合課税される。税率は累進課税となり最大で55%(所得税+住民税)だ。一方、ノックアウト・オプションなら申告分離課税で一律、約20%。利益が大きい人ほど、メリットを得られることになる。
※2013年~2037年は上表の税率に加えて、所得税に対して、2.1%の復興特別所得税が課される
日経平均などもノックアウト・オプションで取引できる!
しかも、ノックアウト・オプションでは、同じ商品性で為替だけでなく、株価指数やコモディティも取引可能だ。
米国株や日本株、あるいは金、原油といった為替市場とも縁の深い市場へと手軽にアクセスできるため、収益チャンスの拡大にもつながる。
少額の資金を大きく増やしたいとき、強力な効果を発揮してくれるハイレバ。しかし、「ハイレバなら海外FX!」と浮かれていると、思わぬ落とし穴にハマりやすい。
出金拒否や口座凍結、ストップ狩りといった業者リスクにおびえることなく、安心して取引したいならノックアウト・オプションが唯一の選択肢だ。
(文/高城泰 編集担当/ザイFX!編集部・庄司正高)
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こちらはFX以外の銘柄を対象にしたもので、ノックアウト・オプションはこちらのキャンペーンの対象になります。
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(※各種キャンペーンの詳しい条件、期間などについては、IG証券のウェブサイトなどで必ずご確認ください。キャンペーン条件が変更されたり、キャンペーン期間が延長されたり、キャンペーンが終了したりすることなどがあります)
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