■トランプ大統領がメキシコへの関税を取りやめると発言
みなさん、こんにちは。
先週(6月3日~)マーケットの焦点となっていた「米国によるメキシコへの関税」というトピックですが、先週末、突然、トランプ大統領が関税取りやめを決定しました。
【参考記事】
●6月に米利下げなら大きなサプライズ! 米ドル/円は109円台乗せで売っていいかも(6月10日、西原宏一&大橋ひろこ)
突然、トランプ大統領がメキシコへの関税を取りやめると発言。メキシコが国境管理に力を入れるとの合意を得た模様 (C)Mark Wilson/Getty Images
トランプ大統領の強烈なスタンスが功を奏して、メキシコが国境管理に力を入れるとの合意を得た模様(民主党はトランプ大統領の強引なやり方を痛烈に批判していますが…)。
これにより、マーケットのセンチメントが改善して、いったん「株高・円安」となりました。
■香港のデモ拡大が新たな不安要素に
しかし、マーケットでは新たな不安定要素が飛び出し、再び、株が軟調に。
それは、「香港のデモ拡大」。
香港では、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする条例改正案に反対するデモが拡大しています。
キャリー・ラム行政長官は秩序を取り戻すように訴えていますが、改正案の撤回は拒否。
当局によれば、これまでに72人の負傷者が確認されています。
トランプ大統領は、中国政府と香港当局が「なんとか解決できるだろう」とコメント。ネットでは、iPhoneXsで撮影するとデモの様子が映るが、HuaweiP30Proで撮影するとデモが映らないという揶揄された画像が流れています。
【参考記事】
●加熱する米中貿易戦争でリスクオフ継続! 「株安・円高」相場で米ドル/円は105円へ(5月23日、西原宏一)
中国本土への容疑者引き渡しが可能という「逃亡犯条例」改正案に関しては、多くの香港の人にとって受け入れがたいものと思われ、大規模抗議運動が簡単に沈静化するとは思えません。情勢は極めて不透明です。
投資資金というのは、こうした不透明な状況を嫌うので、香港のデモの拡大は新たな「株安、円高」要因となり、米ドル/円の上値を抑える要因に。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
今週(6月10日~)前半は、メキシコの問題が…
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