■与党議員の離党が相次げば、解散総選挙はほぼ確実に
トルコの国内政治でもいろいろな動きがあり、トルコメディアの注目を集めています。
前回のコラムで、アリ・ババジャン元経済担当大臣とギュル元大統領が新たな中道右派の政党を立ち上げる準備をしていると書きましたが、その後、ババジャン氏はエルドアン大統領を訪問し、AKP(公正発展党)から離党することを伝えました。
【参考記事】
●イスタンブール市長再選挙は与党大敗! エルドアン政権弱体化で解散総選挙も…!?(6月26日、エミン・ユルマズ)
エルドアン大統領からは、新政党を立ち上げても期待外れに終わるのでやめた方がいいとアドバイスされたそうですが、すでにAKPから数十名の議員が離党し、新政党に参加するとウワサされています。
そうなった場合、1年以内に解散総選挙が行われることは、ほぼ確実となります。
■リスクオン相場を追い風に、トルコリラ/円は19円台へ上昇
トルコリラの見通しですが、G20サミットの首脳会談と、その後のリスクオン相場が追い風となって対円で19円台まで買われました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:トルコリラ/円 4時間足)
また、観光シーズンに入ったので、9月までトルコに外貨流入も増え、通貨安定に貢献してくれると考えています。一方で、S-400問題は依然として懸念材料です。今後、米議会の動きに注目が集まります。
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