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みんなまだ知らない中国人民元の謎に迫る!
第1回 米中貿易戦争激化で大儲けする方法

2019年07月31日(水)15:32公開 (2019年07月31日(水)15:32更新)
ザイFX!編集部

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■米ドル/円の2倍以上も下落していた5月の中国人民元/円

一番わかりやすいのが今年、2019年5月の動きです。5月は「中国向けの関税上げるぞ~!」というトランプ砲が炸裂し、リスクオフの展開になりました。

【参考記事】
トランプ砲で米ドル/円は窓開けスタート! 米中交渉決裂なら米国株は総崩れに…!?(西原宏一&大橋ひろこ)

株は大きく下がり、為替市場では円高が進行。それで、米ドル/円は下がったけれど、3円ぐらいしか下がっていません。それに対し、中国人民元/円は約1円も下がっている。

値幅で考えると、中国人民元/円より、米ドル/円の方が3倍下がってますよね~?

そんなネコだまし(?)にはひっかかりませんよ(笑)。為替レートが全然違いますから。このころ、米ドル/円は110円前後、中国人民元/円は16円前後のレートです。値幅ではなく、下落率を計算すると、2019年5月の米ドル/円は2.77%の下落、中国人民元/円は5.63%の下落です。

米ドル/円 日足(2019年5月ごろ)
米ドル/円 日足(2019年5月ごろ)

(出所:Bloomberg)

中国人民元/円(CNH/JPY) 日足(2019年5月ごろ)
中国人民元/円(CNH/JPY) 日足(2019年5月ごろ)

(出所:Bloomberg)

中国人民元/円の方が2倍以上も下落していて、かなり変動率が高かったんです。

 

円は安全資産、米ドルも基本的には安全資産なので、リスクオンなら米ドル売り・円売り、リスクオフなら米ドル買い・円買いになり、膠着した綱引き状態になりやすい。結局、今の米ドル/円は変動の少ない、あまりおもしろくない通貨ペアになってしまっています。

確かに「米ドル/円が動かない」という声はトレーダーさんなどからも聞きますね。

この2019年5月、対円での主要通貨ペアの下落率を比較してみると、中国人民元/円は英ポンド/円に次いで下落率が大きかったんですよ。

2019年5月の対円下落率

(出所:Bloombergのデータを基にザイFX!編集部が作成)

なるほど、確かにそうなってますね~。

■豪ドルを売るより、中国人民元を素直に売った方がいい

こちらの月足チャートを見てみてください。中国人民元/円と米ドル/円を比較したものです。2015年ごろまでは中国人民元/円と米ドル/円の動きはかなり似通っていたんです。2016年後半ぐらいからの中国人民元/円は、米ドル/円とはまた違った動きをするようになっているのがわかるでしょう?

中国人民元/円(CNH/JPY)&米ドル/円(USD/JPY) 月足
中国人民元/円(CNY/JPY)&米ドル/円(USD/JPY) 月足

(出所:Bloomberg)

2016年後半ぐらいから変化が出たのはなぜなんでしょう?

2016年にトランプさんが大統領選に当選したことが関係あるんじゃないですか。トランプさんのおかげで(?)、米ドル/円とは別に中国人民元/円という通貨ペアが取引できることに妙味が出てきたんです。

 

以前は中国に何か悪材料が出たら、中国経済と関係の深い豪ドルを売るというトレードのやり方もありましたが、今は中国人民元の方が素直に動きます。2019年5月の下落率も豪ドル/円は3.84%だけでした。

【中国人民元の代わりに豪ドルを売るトレードについての参考記事】
豪ドル/円売って、わずか半日で2円抜き! 西原メルマガどおりに売買してみたら…(2015年9月11日)

豪ドル/円 日足
豪ドル/円 日足

(出所:Bloomberg)

先ほど出てきたとおり、2019年5月の中国人民元/円の下落率は5.63%でしたね。中国人民元/円の方が豪ドル/円よりも大きく下落していたということですね。

2019年5月の対円下落率

(出所:Bloombergのデータを基にザイFX!編集部が作成)

豪ドルの政策金利はもう1.00%まで下がってしまいましたから。もはや高金利通貨とも言えません。現在は豪ドルのリスクアセットとしての意味合いもだいぶ弱まっているとも言えると思います。

■中国人民元/円はどんな場面でトレードすればいい?

ところで、トレイダーズ証券さんが今年(2019年)になって、中国人民元/円の取扱いを開始したことにはどんな意図があったんですか?

トランプさんが大統領になったあと、対中国の強硬姿勢を前面に押し出したときから、中国人民元/円は導入しないといけないと思っていて、ちょっと遅くなったぐらいなんです。中国人民元はツールとして使えると踏んでいました。

今だったら、どんな使い方が考えられますか?

先ほどから話しているとおり、米中貿易戦争への懸念が高まる局面は必ずまたやってくると思います。そして、そんなとき、一番素直に反応するのが中国人民元/円なんです。

 

だから、たとえば、株などのリスクアセットを持っている人が、そのヘッジで中国人民元/円を売ることが考えられます。中国人民元/円は少ない資金で取引できますし、変動率が高いので、ヘッジするツールとして能力が高いと思うんです。

米中貿易戦争への懸念が高まるとき、一番素直に反応するのが中国人民元/円だと話す井口氏。少ない資金で取引できて、変動率も高いので、ヘッジするツールとして魅力が高いという

米中貿易戦争への懸念が高まるとき、一番素直に反応するのが中国人民元/円だと話す井口氏。少ない資金で取引できて、変動率も高いので、ヘッジするツールとして魅力が高いそうだ

中国人民元/円という通貨ペアのもう一方の通貨、円についても言っておくと、世界的に先進国が金融緩和方向へ動くなか、日銀だけがもうかなり目一杯緩和していて、次の一手がないのでは…と見られていますよね。

 

だから、米中貿易戦争拡大みたいなリスクオフ局面では、ダイレクトに円高が進みそうです。

■1ドル=7.0元の防衛ラインは守られるのか?

先ほど米ドル/中国人民元については1ドル=7.0元が中国当局の防衛ラインという話がありましたが、そのあたりまで中国人民元安が進んだら、それ以上は中国人民元安が進まないのでしょうか?

1ドル=7.0元はレジスタンスとして意識されているので、何度か跳ね返されるかもしれません。ただ、このままトランプ政権が続き、米中貿易戦争がさらに進んで、関税発動合戦になっていったとしたら、米国の方が有利です。

 

中国が米国から輸入している金額より、米国が中国から輸入している金額の方が大きいのだから、米中が同じように関税発動合戦をやっていっても、一定のところまで進めば、中国はそれ以上、関税を上げる対象がなくなってしまいます。

このままトランプ政権が続いて米中貿易戦争がさらに進んだ場合、米国の方が有利になるというのが井口氏の見方だ

そうなったとき、関税で価格が高くなった分を中国人民元安に誘導して相殺するという荒業を中国当局は緩やかにやってくるしかない。そのときは1ドル=7.0元を突破して、7.0元台から8.0元を目指す展開がきてもおかしくないと思っています。

米ドル/中国人民元(USD/CNY) 月足
米ドル/中国人民元(USD/CNY) 月足

(出所:Bloomberg)

(※ザイFX!編集部追記:本記事公開後、8月2日(金)にトランプ砲が炸裂。トランプ大統領から対中関税第4弾の発動がツイートされ、金融市場はリスクオフの展開となった。そして、8月5日(月)には米ドル/中国人民元が防衛ラインと言われていた1ドル=7.0元を上抜けた

そんな局面では、リスクオフになって米ドル高といっしょに、あるいはそれ以上に円高が進んでいるでしょうから、中国人民元/円は大きく下落することになると思います。

結局、中国人民元/円は米中貿易戦争という大きなテーマにダイレクトに反応する通貨ペアであり、米中貿易戦争が激化したら、中国人民元/円を売ればいいということですね。

はい。ただ、長期で投資を考えるのであれば、買いでも良いと思います。

ここまでお聞きした話からは今の中国人民元/円は「売り」のチャンスがある通貨ペアなのかと感じていました。「買い」でも良いとはどういうことでしょうか? 何かほかに、おもしろいネタでもあるんでしょうか?

「みんなまだ知らない中国人民元の謎に迫る! 第2回 スワップは高い? レートは5割安い!?」へつづく)

(取材・構成/ザイFX!編集長・井口稔 編集協力/ザイFX!編集部・庄司正高、藤本康文 撮影/特記以外は小島真也 イラスト/スージー甘金)


【ザイFX!編集部からのお知らせ】

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 新規200Lot(200万通貨)以上取引すると、中華料理の鉄人・陳建一氏がプロデュースした本格中華3品セットがもらえます。ここで“中華満腹”となるのです。

 200万通貨というとかなり多く感じますが、中国人民元/円のレートは15円台ですから、米ドル/円などの主要通貨ペアと比べると、かなり小さな数字です。中国人民元/円の200万通貨というのは、米ドル/円に換算すれば、30万通貨弱といったところです。ものすごく多い取引量ではありませんね。それで、本格中華3品セットがもらえてしまうわけです。

トレイダーズ証券からは話が逸れますが、このキャンペーンに登場している陳建一氏といえば、かつてフジテレビ系列で放送されていた『料理の鉄人』で道場六三郎氏などとともに中華の鉄人として大活躍していた料理人。

:トレイダーズ証券[みんなのFX]中華満腹キャンペーンのウェブサイト

(出所:トレイダーズ証券[みんなのFX] 中華満腹キャンペーンのウェブサイト)

 そして、その父、陳建民氏は日本に四川料理を紹介した料理人であり、「四川料理の父」と呼ばれている人です。

 日本人が現在、当たり前のように食べている麻婆豆腐やエビチリのレシピは陳建民氏が考案したものだそうです。今回のキャンペーンでもらえる中華3品セットは「陳麻婆豆腐」「海老チリソース」「小籠包」の3品ですから、麻婆豆腐とエビチリがちゃ~んとこの中に入っていますね。

 これは料理の鉄人ファン、陳建一ファン、四川料理ファンには興奮度の高いキャンペーンではないでしょうか!?

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