■FOMC、年内の追加利下げの有無は?
今週(9月16日~)、18日(水)はいよいよFOMC(米連邦公開市場委員会)です。市場予想は25bp(0.25%)の利下げで一致していますね。
おそらくそうなるのでしょう。来年(2020年)も含めると、市場はあと1%程度の利下げを織り込んでおり、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が期待に応えられるのかどうか。
市場とのコミュニケーションが不得手な人なので、思わぬ発言で市場が混乱する可能性もありそうです。また、さらなる利下げを求めるトランプさんのツイッター砲にも要注意ですね。
【参考記事】
●10月までトランプ砲は撃たれない!? ECB次第だが、ユーロ/米ドルは押し目買い!(9月9日、西原宏一&大橋ひろこ)
米長期金利は先週(9月9日~)末、急騰しましたね。「債券から株へ」と資金が流れているのでしょうか。

(出所:Bloomberg)
米長期金利はこのところ行き過ぎることが多い。去年(2018年)11月に3.25%もあったのに8月には1.5%割れ。そして先週(9月9日~)末は1.9%。乱高下はあるものの中期的には、やはり金利は低下するのだろうと思います。
NYダウは8日続伸。あと140ドルで史上最高値の更新です。

(出所:Bloomberg)
想定していなかった展開ではありますが、今、米国株を買う強い理由があるかと言われると見当たらない。史上最高値を更新したとしても「ブルトラップ」となり、反落するのではないでしょうか。
■底入れ濃厚なユーロ/米ドルのロングが良さそう
FOMCの翌日、9月19日(木)は日本銀行の金融政策決定会合です。
米ドル/円は一時108円台まで上昇、日経平均も2万2000円近辺ですから、とくに動く必要もないでしょう。

(出所:Bloomberg)

(出所:Bloomberg)
9月19日(木)は中銀会合の集中日。日銀のほか、イギリスやスイス、南アフリカ、ノルウェーでも政策金利発表が予定されています。
今週(9月16日~)はユーロ/米ドルのロングでいいのではないでしょうか。ドイツ銀行の問題やドイツ経済のリセッション懸念、そしてECBの金融緩和と売り材料がそろっていながら1.10ドルを明確に割り込めませんでした。
ドルインデックスは米ドル反落を示唆しており、主に対ユーロで米ドル安が進むと見ています。
【参考記事】
●香港デモは逃亡犯条例案撤回で一時収束! 今、ユーロ/米ドルに注目するワケとは?(9月5日、西原宏一)
有料メルマガ「FXトレード戦略指令!」で配信したように、ユーロ/米ドルはすでにロングにしていますが、これから買うのならば深い押し目には期待せず、浅い押し目で待ったほうがいいのではと思います。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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