■香港行政長官が逃亡犯条例案の撤回を表明
みなさん、こんにちは。
今週(9月3日~)個人的にサプライズだったのが、香港行政長官が逃亡犯条例案を撤回した事。
香港行政長官、逃亡犯条例を撤回へ
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は4日、香港政府トップの林鄭月娥・行政長官が同日中に「逃亡犯条例」改正案の正式な撤回を発表する見通しだと報じた。
出所:ロイター
このキャリー・ラム行政長官による「逃亡犯条例」改正案の正式撤回にともなう株の反発は、NY市場も継続。9月4日(水)のNYダウは、前日比237ドル高の2万6355ドルでクローズしました。
(出所:Bloomberg)
今回のデモは、個人的に長期化すると見ていたので、突然の正式撤回はサプライズ。
ただ、この撤回は、9月11日(水)~12日(木)にかけて予定されている「一帯一路」サミット2019の開催地が香港であることが影響したと見る参加者が多数です。
つまり、香港当局は一時的に休戦させようとしたと言えます。
■香港デモいったん収束で株価は反発
キャリー・ラム行政長官が発表した正式撤回により、ボールは政府から民衆側に投げられた形。
ここで、民衆側である香港市民の5つの要求を確認してみます。
(1)逃亡犯条例改正案の完全撤回
(2)警察と政府の市民活動を「暴動」とする見解の撤回
(3)デモ参加者の逮捕、起訴の中止
(4)警察の暴力的制圧の責任追及と外部調査実施
(5)林鄭月娥(キャリー・ラム)の辞任と民主的選挙の実現
改正案の完全撤回は勝ち取りましたが、彼らは5つの要求の実現に向けて動いているので、民衆側は戦い続けるのだろうと見る参加者が多数です。
民主活動家のアグネス・チョウ氏も、条例の撤回表明について、「喜べません。遅すぎました」とし、「これからも戦い続けます」と決意表明しています。
このツイートを間違って削除しました。。。記録のためにもう一度ツイートします。 pic.twitter.com/9jb8U2r4zJ
— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) 2019年9月10日
ただ、香港のデモがいったん収束したことによって、ハンセン指数のみならず、グローバルに株が反発。
(出所:Bloomberg)
いったん調整相場の局面に入りそうです。
過去数週間、香港のデモや…
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