■合意なきEU離脱リスク消滅で、ブレグジットは新局面へ
今回の英ポンドの急騰は、10月10日(木)にジョンソン首相とアイルランドのバラッカー首相が行ったミーティングから始まっています。
【参考記事】
●大きなヤマ場を迎えるブレグジット問題!「合意あるEU離脱」期待で英ポンド上昇(10月17日、西原宏一)
このわずか10日程度の営業日で、英ポンド/米ドルは1.2200ドル水準から1.3000ドル台へと約800pips、英ポンド/円は131円台から141.50円水準へと約10円急騰しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 4時間足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 4時間足)
マーケットでは、ジョンソン首相が目指した10月末のブレグジットが、ほぼ不可能となり、10月10日(木)から始まった英ポンドの急騰は、いったん沈静化。
しかし、マーケットの懸念であった合意なきEU離脱の可能性も、ほぼ消滅していることから、英ポンド/米ドルのダウンサイドリスクも限定的で、中期では、英ポンドの上値余地は、まだ拡大していると想定しています。
日足ベースでのデマーク(※)インディケーターなどは、英ポンドの買われ過ぎを示唆していることから、本日(10月23日)からは、これまでと違い、ていねいに押し目を待ちたいところですが、英ポンドの上昇基調は変わらず。
(※編集部注:「デマーク」とはTDシーケンシャルなどのテクニカル指標を開発したトーマス・R・デマーク氏のこと)
ジョンソン首相の凄腕で「合意なきEU離脱の可能性は、ほぼ消滅」。
結果、合意なきEU離脱による英ポンド/米ドルの暴落に怯える相場も終わり、ブレグジットは新たな局面に入ったといえます。
新たな局面に入ったブレグジットと英ポンド/米ドルの行方に注目です。
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