■突然、「合意あるEU離脱」の可能性が高まる
みなさん、こんにちは。
10月初旬までは、英国政府とEU(欧州連合)との交渉に進展が見られない状況が続いていました。
そのため、「合意なき離脱」の可能性がじわじわと高まることに。
なぜなら、ボリス・ジョンソン首相が、就任時の講演で「10月末の離脱に『たられば』は必要ない」と明言していましたので、EUとの交渉に進展がなければ、マーケットでは「合意なき離脱」に対する警戒感が高まるわけです。
【参考記事】
●ボリス・ジョンソン氏が英首相に就任。英国の合意なきEU離脱懸念が高まる!(7月25日、西原宏一)
●ボリス・ジョンソン英首相の「合意なき離脱」発言続く…。ポンド/円は中期的に120円へ(8月1日、西原宏一)
英与党・保守党の党首選に勝利したボリス・ジョンソン氏(55)が24日、メイ氏の後任の首相に就任した。ジョンソン氏は就任後の演説で、最大の懸案である欧州連合(EU)からの離脱について、10月末の離脱に「たられば」は必要ないと明言。またEUが交渉を拒否すれば「合意なき離脱」に向かうと警告した。
出所:ロイター
ところが、今月(10月)10日(木)にジョンソン首相と、アイルランドのバラッカー首相が秘密会談を行った後、EU離脱合意への道筋が見えたとのコメントを発表したことから事態は一変。
英・アイルランド首脳会談、離脱合意へ「道筋」見えると一致
英国と欧州連合(EU)は、離脱条件の合意に向けて一歩近づいた。英国とアイルランドの首脳会談は前向きで、合意に向けた「道筋」を見いだしたと強調した。
出所:Bloomberg
この後、合意に関する報道が立て続けに出ます。
例えば、以下の英テレグラフ紙の記事。
英EU離脱で「土壇場の妥協」に英紙が言及
英国と欧州連合(EU)との離脱協議の「土壇場の妥協」と、EU臨時首脳会議開催の可能性に英紙テレグラフが言及した。
出所:Bloomberg
そして、10月16日(水)には、英フィナンシャル・タイムズ紙が「英DUP(民主統一党)が、ジョンソン英首相の税関手続き案を非公式に受け入れ」と報じました。
こうした報道を受けて…
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