■GDPマイナス6.3%の衝撃。リセッション入りも?
今朝(2月17日朝)発表された日本の2019年10-12月期GDP速報値は、年率換算マイナス6.3%。衝撃でしたね。
前回の消費増税直後だった2014年4-6月期以来となるマイナス幅の大きさで、日経平均は一時300円安。
新型コロナウイルスの影響が出てくる今年(2020年)1-3月期もマイナス成長となる可能性がありますよね。

(出所:Bloomberg)
その可能性は高いでしょうし、2四半期連続のマイナス成長となればリセッションですね。
一方で中国は今朝(2月17日朝)、追加の景気刺激策を行う方針を示し、上海株は上昇しています。
米国でも、トランプ政権が中間層向けに10%の減税を検討中との報道が出ています。
「じゃあ日本はどうする?」となりますよね。日経平均は2万4000円台に定着できず、トリプルトップとなるリスクも出てきました。

(出所:Bloomberg)

(出所:Bloomberg)
日本だけ増税ですから、逆行してしまっていますね。
■ユーロ安は長期化するか
為替市場では、全般的に米ドル高です。リスクオフなのでしょうか。
米ドル高ではあるのですが、リスクオフならばオセアニア通貨が下がっているはず。ところが、豪ドルやNZドルは強い。
米ドル高と同時にゴールド高となっていることからも、リスクオフのセオリーとは異なっています。
「リスクオフの米ドル高」というよりは、「ユーロ安による米ドル高」なのでしょう。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
ドイツの政局が混乱していることも、ユーロが売られている一因のようですね。
メルケル独首相の後継選びで、最有力候補と目されていた与党・キリスト教民主同盟の党首が辞任。後継選びは振り出しに戻ってしまいました。
【参考記事】
●新型コロナが猛威振るう中、なぜ株は好調? 豪ドルが影響を織り込む一方でユーロは…(2月13日、西原宏一)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 4時間足)
(次ページでは、ドイツ経済や英ポンド高、今週の見通しの話題が…)
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
メルマガ「トレード戦略指令!」有料会員向けに西原宏一さんとフリーアナウンサーの大橋ひろこさんがぶっちゃけトークを繰り広げる動画コンテンツ「FX・投資作戦会議」を一部無料公開しています。ぜひ、ご覧ください。
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。

「トレード戦略指令!」は登録後10日間無料解約可能なので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)