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想定どおりに進んだドル高も今週は一服か。
米国株は今後、リスク回避の材料に警戒!

2020年02月18日(火)12:57公開 (2020年02月18日(火)12:57更新)
バカラ村

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■新型コロナウイルス、終息の兆しはまだ見えず

 金融市場では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が、どの程度になるのか、いつまで続くのか、その点が注目されています。

 感染者数は毎日、増加しており、増加率は一時的に鈍化することもありますが、終息の兆しはまだ見えない状態です。

 中国の一部の企業も閉鎖されたままになっており、モノやヒトの移動も制限されているため、まだ経済への悪影響が続くことになります。

【参考記事】
新型コロナウイルスは為替にどう影響する? 米ドルは上がるのか? 下がるのか?(2月4日、バカラ村)
新型肺炎は「中国のチェルノブイリ事故」に!? 上半期の中国経済、ゼロ成長のシナリオも(2月14日、陳満咲杜)
市場は新型コロナに不思議なほど冷静。米ドル買い方針を維持する3つの理由とは?(2月13日、今井雅人)

■日本のGDPは予想以上の悪化。でも、株の下落は一時的

 2月17日(月)には、日本の2019年10~12月GDP(国内総生産)が、年率換算でマイナス6.3%と発表されました。

実質GDPの推移(前期比年率換算)

※BloombergのデータをもとにザイFX!が作成

 消費増税もあって、予想値もマイナス3.7%と悪い数字が出ていましたが、それを大きく下回る数字となりました。

2020年1~3月のGDPも、新型コロナウイルスの影響で悪くなる可能性が高く、そうなると、国際的な定義ではリセッション(景気後退)入りになる可能性が出てきます。

 2月17日(月)の日経平均は、GDPの発表を受けて瞬間、下落したものの、中国が追加の景気刺激策を実施したこともあって反発しています。

日経平均 30分足
日経平均 30分足チャート

(出所:Bloomberg)

 ファンダメンタルズ的には、株式市場は売り方向になりますが、中国政府等の株価対策などで、上海総合指数なども、今月(2月)に入ってから反発が続いています。

【参考記事】
一時110円を超えた米ドル/円だが、上がる状況ではない。 英ポンド/ドルは1.26へ(2月10日、バカラ村)

上海総合指数 日足
上海総合指数 日足チャート

(出所:Bloomberg)

■今後、株式市場は重要な局面に

 パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言(2月11日)では、短期国債の購入は、第2四半期(4~6月)までは継続とされました。ただ、その後は縮小されることになります。

パウエルFRB議長の写真

2月11日の下院委員会の公聴会で、短期国債の購入策を2020年7月にも縮小する考えを示したパウエルFRB議長 (C)Bloomberg/Getty Images News

米国株は上昇が継続していますが、短期国債購入の影響で上昇してきた面も強く、それがなくなるとなると、上昇する燃料がなくなることにもなり、リスク回避の材料が出てくれば下げ始めることになります。

NYダウ 週足
NYダウ 週足チャート

(出所:Bloomberg)

 まだ、すぐに下がるようなことはないと思いますが、市場参加者がQE(量的金融緩和)の縮小だと考え始めるようなことになれば、下がり始めることになるため、今後は、株式市場も重要な局面を迎えることになりそうです。

■ユーロは政局不安と中国の景気悪化で軟調に

 ユーロ圏では、メルケル独首相の後継者とされていた、CDU(キリスト教民主同盟)のクランプカレンバウアー党首が、次期首相になることを断念しました。

 党首を辞任する意向も示しており、ドイツの政局不安から、ユーロが軟調な展開となっています。

ユーロVS世界の通貨 4時間足
ユーロVS世界の通貨 4時間足チャート

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 4時間足

 中国の景気悪化は、ユーロ圏の経済へも悪影響となるため、その点もユーロを押し下げています。

【参考記事】
ユーロクロスでのユーロ売りに妙味あり!? 政局混乱と中国の失速でドイツ経済悪化か(2月17日、西原宏一&大橋ひろこ)

■英ポンドの上昇は継続しにくい

 英国では、ジャビド財務相が辞任し、リシ・スナク副財務相が財務相に就くことになりました。

 ジャビド氏よりも、スナク氏の方が保守党に従順と考えられており、歳出拡大期待も出ていることから、英ポンド/米ドルは、1.3070ドルまで上昇しました。

英ポンド/米ドル 4時間足
英ポンド/米ドル 4時間足チャート

(出所:TradingView

 ただ、英国はEU(欧州連合)との交渉が焦点となり、特に、交渉期間の延長を決める期限の6月に向けては、一波乱あると思いますので、そのときは、英ポンドは軟調になりやすいと思います。

【参考記事】
一時110円を超えた米ドル/円だが、上がる状況ではない。 英ポンド/ドルは1.26へ(2月10日、バカラ村)
新型コロナウイルスは為替にどう影響する? 米ドルは上がるのか? 下がるのか?(2月4日、バカラ村)

 そのため、今の上昇も、継続しにくい状況だと思います。

■想定どおりの米ドル高も今週は一服か

 ここまでは、米ドル/円以外のドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペアのこと)で、米ドル高を考えていました。このあともまだ、米ドル高で考えてはいるものの、すでに、かなり米ドル高に推移してきています。

【参考記事】
一時110円を超えた米ドル/円だが、上がる状況ではない。 英ポンド/ドルは1.26へ(2月10日、バカラ村)
新型コロナウイルスは為替にどう影響する? 米ドルは上がるのか? 下がるのか?(2月4日、バカラ村)

米ドルVS世界の通貨 日足
米ドルVS世界の通貨 日足チャート

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足

 ユーロ/米ドルも、昨年(2019年)の安値を抜けて、1.0827ドルまで下がりました。

ユーロ/米ドル 週足
ユーロ/米ドル 週足チャート

(出所:TradingView

 ドルストレートは、まだ、米ドル高だとは思うものの、ここまで米ドル高が続いたことで調整もしやすい状況だと思いますので、今週(2月17日~)は、横ばいでの推移となりやすいのではないかと思います。

 株式市場が崩れるようなことがあれば、為替市場にも動きが出てくるとは思いますが、景気刺激策で支えられていることもあって、為替市場も動きにくい状態になるのではないかと思います。

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