■コロナウイルス感染拡大も、米ドル/円は110円台へ
新型コロナウイルスの感染拡大で、金融市場はリスク回避の推移となりましたが、先週(2月3日~)、中国人民銀行が2日間で約27兆円を金融市場へ供給し、さらに、株式の空売り規制も行いました。
これを受けて、株式市場は反発へ。

(出所:Bloomberg)
米ドル/円も、108.30円まで下がりましたが、そこではGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が買っていたのではないかとも言われており、110.01円まで反発しています。

(出所:TradingView)
■米主要株価指数は史上最高値を更新
FRB(米連邦準備制度理事会)の隠れQE(量的金融緩和)も、パウエルFRB議長はQEではないと否定していますが、効果としては、量的緩和と同じような状況を作り出しています。
2月6日(木)には、中国政府が2月14日(金)から、対米追加関税の一部を引き下げるとしており、これらを受けて株式市場は上昇。米国の三大株価指数は史上最高値を更新し、米長期金利も、レンジ下限から反発してきています。

(出所:Bloomberg)

(出所:Bloomberg)
■今は米国が一人勝ちの状況に!
2月7日(金)には、ドイツの12月鉱工業生産が発表されましたが、結果は前月比でマイナス3.5%となりました。これは、2009年以来で最大の低下になります。

(出所:Bloomberg)
ドイツは、中国との貿易が多いのですが、米中の貿易協議の影響もあり、中国の景気悪化がドイツにも波及してきています。
それに対して、米国の1月の雇用統計は、マチマチの内容でしたが、ISM製造業景気指数は50.9と、6カ月ぶりに節目の50を回復してきました。
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(出所:Bloomberg)
オーストラリアやユーロ圏は、中国の影響が大きく、それに対して、米国はまだ、景気の状態を維持しているような状況です。
中国では今後、コロナウイルスの影響も出てくることが考えられるため、オーストラリアやユーロ圏の経済指標にも、悪いものが出てくることが予想されます。
将来的には、米国も景気減速してくるとは思いますが、今はまだ、米国一人勝ちの状況が続きそうです。
米国株は、隠れQEもあって、下がれば買いが出てきますが、今後はコロナウィルスの影響が出てくることも考えられるため、上がったところでは買ってこないと思います。
今週(2月10日~)は、パウエルFRB議長が…
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