■シカゴ日経先物、1万5000円割れ寸前までクラッシュ!
今朝(3月23日朝)は、驚きましたね。
早朝、シカゴの日経平均先物が瞬間的に暴落し、安値1万5060円を付けています。

(出所:Bloomberg)
ところが、東京市場だと日経平均の安値は1万6480円で陽線となっています。

(出所:Bloomberg)
東京五輪の中止や延期を見越した投機筋が先物市場で売り込んだとの噂もありますが、フラッシュ・クラッシュ的な暴落だったのでしょう。
このボラティリティは非常に危ない。安易に手が出せません。
週末に出たニュース、各地で相次ぐ外出禁止令などのニュースに反応しての下落ということでしょうか。
NYダウの先物も今朝(3月23日朝)は急落して始まり、サーキットブレーカーが発動しました。日経平均に比べると戻りが弱いですね。

(出所:Bloomberg)
日本株は日銀が買っていますが、米株はそれがないですからね。
FRB(米連邦準備制度理事会)がETF(上場投資信託)を購入する、なんていう話になれば世界が変わるのでしょうが……。
■米議会、コロナ法案の採決に注目
世界の中央銀行が矢継ぎ早に金融政策を打っても株が戻る気配はなく、マインドを好転をさせるために大規模な財政出動が求められる、という段階ですね。
米国は2兆ドル規模の財政出動を準備しているようですし、ここからは各国から出てくる財政政策にセンチメントの好転が見られるか、ということが問われるのでしょう。
米上院では、今朝(3月23日朝)、新型コロナ対策法案の採決に向けた動議が否決されましたが、今後も民主党との調整を進めていくのでしょう。注目です。
NYダウはトランプラリー(※)での上げ幅をすべて削られてしまいましたし、財政出動が難航するようだと厳しいですね。
(※編集部注:トランプラリーとは、トランプ氏が米大統領選で勝利した2016年11月以降、世界的に株高基調となったことを指す)

(出所:Bloomberg)
(次ページでは、月曜日の円高や原油、米金利、今週の戦略の話題が…)
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