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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

シカゴ日経先物がフラッシュ・クラッシュ!
月曜の円高は2週続けてフェイク。今週は?

2020年03月23日(月)17:15公開 (2020年03月23日(月)17:15更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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■シカゴ日経先物、1万5000円割れ寸前までクラッシュ!

今朝(3月23日朝)は、驚きましたね。


早朝、シカゴの日経平均先物が瞬間的に暴落し、安値1万5060円を付けています。

シカゴ日経平均先物 日足
シカゴ日経平均先物 日足チャート

(出所:Bloomberg)

ところが、東京市場だと日経平均の安値は1万6480円で陽線となっています。

日経平均 日足
日経平均 日足チャート

(出所:Bloomberg)

東京五輪の中止や延期を見越した投機筋が先物市場で売り込んだとの噂もありますが、フラッシュ・クラッシュ的な暴落だったのでしょう。


このボラティリティは非常に危ない。安易に手が出せません。

週末に出たニュース、各地で相次ぐ外出禁止令などのニュースに反応しての下落ということでしょうか。


NYダウの先物も今朝(3月23日朝)は急落して始まり、サーキットブレーカーが発動しました。日経平均に比べると戻りが弱いですね。

NYダウ先物 日足
NYダウ先物 日足チャート

(出所:Bloomberg)

日本株は日銀が買っていますが、米株はそれがないですからね。


FRB(米連邦準備制度理事会)がETF(上場投資信託)を購入する、なんていう話になれば世界が変わるのでしょうが……。

■米議会、コロナ法案の採決に注目

世界の中央銀行が矢継ぎ早に金融政策を打っても株が戻る気配はなく、マインドを好転をさせるために大規模な財政出動が求められる、という段階ですね。


米国は2兆ドル規模の財政出動を準備しているようですし、ここからは各国から出てくる財政政策にセンチメントの好転が見られるか、ということが問われるのでしょう。

米上院では、今朝(3月23日朝)、新型コロナ対策法案の採決に向けた動議が否決されましたが、今後も民主党との調整を進めていくのでしょう。注目です。

NYダウはトランプラリー(※)での上げ幅をすべて削られてしまいましたし、財政出動が難航するようだと厳しいですね。

(※編集部注:トランプラリーとは、トランプ氏が米大統領選で勝利した2016年11月以降、世界的に株高基調となったことを指す)

NYダウ 月足
NYダウ 月足チャート

(出所:Bloomberg)

■フェイクが続く月曜日の円高

今、必要なのは、マインドの好転でしょうし、そうなれば急反転する可能性はあるでしょう。


ただ、米経済は想像以上に傷んでいる可能性があります。


マーケットで話題となっているのが木曜日(3月26日)に発表される新規失業保険申請件数先週(3月16日~)の28万件から急増する予想です。

予想のコンセンサスが約100万件


ゴールドマンサックスは、過去最多の230万件と驚きの数字を出しています。外出禁止令が出ているのだから上がって当然ではありますが、ここまでとは……。

セントルイス連銀総裁は、4-6月期の失業率が30%まで悪化し、GDPは50%減との見通しを出しています。


こうした数字を見ると米ドルを買う気にはとてもならないのですが、為替市場では米ドル不足による米ドル買いが続いており、まだ収まった感じはありません

【参考記事】
利下げにもかかわらずレパトリで米ドル高。弱い商品市況。豪ドルは弱い通貨に逆戻りか(3月18日、志摩力男)
FRBが流動性供給策導入も、米ドルの需給逼迫は継続! 株安でも米ドル/円は上昇か(3月19日、西原宏一)
これは、リーマンショック以上の危機!! 世界的な米ドル不足で米ドル全面高に(3月19日、今井雅人)

米ドル/円は底堅く、先週のコラムで話したように105円から112円のレンジで乱高下していますね。

【参考記事】
FRBが緊急利下げ&QE再開! それでも105円を割らない米ドル/円は押し目買いか(3月16日、西原宏一&大橋ひろこ)

月曜日の動きを振り返ると、先々週(3月9日~)は、原油急落により101円台、先週(3月16日~)は米緊急利下げで105円台といずれも東京市場は円高で始まりましたが、その後は切り返して上昇しました。


2週続けて月曜日の動きがフェイクとなっており、今週(3月23日~)も同じような動きになるのか、今日(3月23日)のニューヨーク市場を見てみたいところ。


ただ、112円、113円へ迫る場面はあっても、米経済の数字を見る限り、それ以上の上昇は想定しづらいですね。

【参考記事】
米ドル/円、95円が現実的なターゲットに!? 新型コロナに減産協議決裂…リスク満載!(3月9日、西原宏一&大橋ひろこ)

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

■サウジとロシアのチキンレースは続く

原油先物市場では、先週(3月16日~)、一時20ドルを割り込む瞬間もありました。


サウジアラビア以外の国は、ほぼ採算割れの水準ですが、ロシアは原油高の時期に溜め込んだ準備金があるようで、プーチン大統領はチキンレースを続ける意思を示しています。

WTI原油先物 日足
WTI原油先物 日足チャート

(出所:Bloomberg)

世界的に需要が後退するでしょうし、厳しいですね。

先週(3月16日~)は、米金利が急騰する場面もありました。米国債まで売られたということです。


原油安でシェール企業の経営が危うく、ジャンク債市場がクラッシュする可能性が懸念されたのかもしれません。


あるいは、大規模な財政出動は米国の格付けにも影響しかねませんし、先週(3月16日~)の米金利の急反騰がそうした兆候を示しているとすれば、かなり危険ですね。


米金利には注意が必要です。今週の戦略はどう考えますか?

【参考記事】
原油暴落はなぜ米経済を悪化させるのか? サウジ増産は米シェール企業潰しが目的!?(3月11日、志摩力男)

豪ドルに注目したいと思います。


森林火災などの悪材料が重なったこともあり、豪ドル/米ドルは年初から叩き売られました。


しかし、悪材料が出尽くした感もあり、米ドル不足が一服すれば上値余地は大きいのではないでしょうか。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

(構成/ミドルマン・高城泰)

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