■株価の急反発は、やはり一時的だった
前回のコラムで、株式市場の急反発も一時的なものに終わる、という話をしましたが、やはり、反発は数日しかもちませんでした。
【参考記事】
●ある程度の反発終われば株は弱気相場へ。米ドルは現状の高値水準でレンジ形成か(3月26日、今井雅人)

(出所:Trading View)
繰り返しになりますが、新型コロナウイルスとの闘いは、長期戦になる可能性が非常に高いです。
リーマンショックのときとは、まったく違います。リーマンショックは、一度、壊れた世の中でのお金のまわり方を修正すれば、そこからは回復するのみでしたが、今度はそうはいきません。
【参考記事】
●これは、リーマンショック以上の危機!! 世界的な米ドル不足で米ドル全面高に(3月19日、今井雅人)
●新型コロナの影響は最短でも数カ月続く。米ドル/円は、戻りがあれば必ず叩き売り!(3月12日、今井雅人)
■株は二度とない絶好の買いチャンス!
世界的にこの状態が続くと考えれば、おそらく、これから企業の倒産が、各国で急増してくるのではないかと思います。
そういう状況に陥ってくれば、世界の株式市場は、どこかでもう一度、大きく下に崩れる展開がやってくるのではないでしょうか。
【参考記事】
●コロナショックのNYダウ暴落を、世界恐慌やリーマン・ショックのときと比較してみると…
しかし、10年単位で考えてみれば、株式市場は、これからもう二度とないほどの絶好の買いのチャンスではないかと思います。

(出所:Trading View)
実際に、資金力に非常に余裕のある、超富裕層の人たちは、長期投資として株を買い始めています。皆さんも、本当に長期投資として考えるのであれば、今年(2020年)は一番、買い時ではないでしょうか。
■潰せない企業の株を買うべし!
では、どういう株式を買えば良いかといえば、それは、各国の政府が決して潰させない企業です。
たとえば、大手の銀行などは、もし何かあっても、政府は潰すわけにはいきません。そのことは、リーマンショックで体験しました。
あのときは、まず、2007年にサブプライムローンショックが起きました。サブプライムローンという、デリバティブの金融商品の値が急落したことをきっかけにして、金融市場の中でさまざまなデリバティブ商品が、一気に壊れてしまいました。
その金融商品をもっとも扱っていたのが、リーマン・ブラザーズでした。

サブプライムローン問題がきっかけとなって経営破たんした、米投資銀行のリーマン・ブラザーズ。ここから、世界的な金融危機に発展していった (C) Spencer Platt/Getty Images News.
そこで、リーマン・ブラザーズの経営状態が急激に悪化したのですが、それに対して米国政府は、救済の手を差し伸べず、そのまま潰してしまいました。それが、結果的に世界的な金融危機を誘発して、全体に大きく広がってしまいました。
■リーマン・ブラザーズ破たんの教訓が活きる
私は、あの時、米国政府がリーマン・ブラザーズを救済していれば、あれほどの危機は起きなかったのではないかと、今でも思っています。おそらく、私と同じように思っている人は多いと思います。
そうした教訓もありますので、仮に、大手の金融機関の経営状況が悪化しても、各国の政府は必死に救済すると思います。他にも、そういう業種はあるでしょうから、そういうことを考えながら、銘柄の選別をしてみるといいと思います。
■為替は短期的なトレンド狙ったトレードを推奨
さて、問題の為替相場ですが、正直に言いまして、まったく方向感を失ってしまいましたので、とても難しいです。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
ただ、半日から1日ぐらいは、短期的な小さいトレンドができることが多く見られますので、そこを狙いにいくのが、現状では一番、確実ではないかと思います。
膠着状態が続いたあと、どちらかに20~30ポイント動き始めたら、同じ方向にポジションをとってみるというやり方を、してはどうかと思います。

(出所:Trading View)

(出所:Trading View)
実際、私自身も、最近はトレードの回数は少ないですが、そういうやり方をしています。
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