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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

米国はロックダウン解除に向けた動きに。
株下落でも米ドル/円は110円に向けて上昇へ

2020年04月16日(木)18:02公開 (2020年04月16日(木)18:02更新)
西原宏一

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■リスクオフ時の円買いルールは崩れかけている

 そして、今週(4月13日~)の注目は米ドル/円。

 今週(4月13日~)は、一連の米国経済指標が極めて悪化。

 加えて、ゴールドマンサックス、バンク・オブ・アメリカ、シティバンクの3行は、1~3月においては、いずれも大幅減益(貸倒引当金の大幅な積み増しが響いている模様)。

 「Recession a head(景気後退が迫る)」で、米国株、そして日経平均が下落。

NYダウ 日足
NYダウ 日足チャート

(出所:Trading View

日経平均 日足
日経平均 日足チャート

(出所:Trading View

 しかし、本稿執筆時点の米ドル/円は逆に、108.00円まで反発。下記のチャートは米ドル/円の日足チャートです。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:Trading View

 今月(4月)の米ドル/円は、株の下落時に何度も107.00円レベルを試すものの、106.90円が鉄板で割り込めずに反発。

 つまり、リスクオフ時の円ロングというルール(リスクオフ=米ドル/円、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の下落)は崩れかけていることを示している展開。

 日本人のレパトリ(本国への資金還流)で、これまでどおりのリスクオフの動き(=株安・円高)をする時もありますが、株下落の局面で米ドル/円は下がるときもあれば、上がる時もあるというのでは、相場の相関性としてすでにトレードでは使えません

■株が下落しているのに、米ドル/円を買っているのは誰?

 では、株が下落しているにも関わらず、誰が米ドル/円を買っているのでしょうか?

 米ドル/円の107.00円レベルでは、本邦機関投資家が巨額の米ドル買い注文を置いて待っていたというのはマーケットで有名なウワサですが、それが事実だとしても、通常、彼らは米ドル/円の高値追いはしません。

 マーケットでは、米ドル/円の下落局面では、米系のリアルマネーが断続的に円売りをしているとのウワサ。こうした米系の動きも「株安=円買い」というリスクオフの流れが崩れかけていることを示しています

 過去3週間で急騰した豪ドル絡みはいったん調整に入っており、押し目待ち。

 今週(4月13日~)は、リスクオフでも107.00円を割り込めず、逆に110円台回復に向けて上昇し始めた米ドル/円の動向に注目です。


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