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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

FRBはトランプ政権の「無限の財布」になった。
市場正常化とともに米ドル下落が始まる

2020年04月15日(水)18:06公開 (2020年04月15日(水)18:06更新)
志摩力男

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■マーケットの注目はその時々で違う

 当たり前のことですが、その時々でマーケットが注目していることは違います。

 今は「新型コロナウィルス」のことで、市場参加者の頭の中は一杯です。

いつ、欧米の経済活動が再開するのか?
その時、日本もこの新型コロナを克服しているのか?
いつワクチンが作られるのか?
そもそもこの新型コロナは克服可能なものなのか? 

 感染症のことなどまったく何も知らなかったのに、専門家の意見をサーチする日々であり、それは世界中のトレーダーも同じです。

 それがマーケットの最大の関心事であって、発表される経済指標を分析しても、未来は何もわからないからです。

【参考記事】
「342兆円」VS「1855兆円」の行方は新型コロナウイルス次第。リーマンショック級の不景気も!?(2月27日、志摩力男)
新型コロナの影響で市場は今後どうなる? 世界中が金利ゼロへ!? ドル/円100円割れも!(3月4日、志摩力男)
新型コロナ後の世界はどうなる? ソフトバンクGの資産売却でポンド/円の売り!?(4月1日、志摩力男)
新型コロナ不況とリーマン・ショックの違いは? 景気後退は厳しくなる。市場は楽観的すぎ!(4月8日、志摩力男)

■マーケット分析で一番大事なこともその時々で変わる

 マーケット分析で何が一番大事なのか、それは、その時、その時で変わります。

 リーマン・ショックの後は、欧米の銀行がいったんどのぐらい損失を抱えたのか、それが問題でした。

リーマンブラザーズ写真

リーマン・ショックの後は、欧米の銀行がいったいどのぐらい損失を抱えたのかが問題だったと志摩氏は指摘 (C) Spencer Platt/Getty Images News

 東日本大震災の後は、トレーダー全員が放射能の研究家になりました。

 アベノミクスのときは、日米金利差と米ドル/円の相関関係ばかりが話題になり、そしてトランプ米大統領が誕生するかもしれないとなると、トランプ氏の自伝を読むなど、「にわか」トランプ研究が始まりました。

 マーケットは本当にいつの時代も飽きさせてくれません。

■いつの時代にも通じる理論はない

 それは、裏を返すと、いつの時代にも通じる理論というものは「ない」ということです。

 日米金利差と米ドル/円の関係性、それは一時的には100%の相関性があるように見えますが、ある日突然消えます。株価との関係性もそうです。

【参考記事】
株価と為替の関係はいつも同じではない。「リスクオフの円高」がなくなる日は近い(2月19日、志摩力男)

 テクニカル分析にも似たものがあると思います。昔のチャートには「フラッシュ・クラッシュ」というものがありません

【参考記事】
シカゴ日経先物がフラッシュ・クラッシュ! 月曜の円高は2週続けてフェイク。今週は?(3月23日、西原宏一&大橋ひろこ)
英国の合意あるEU離脱はあり得る? 週明けはフラッシュクラッシュ級の動きも!?

 未来に通じる手法も中にはあるでしょうが、簡単には見いだせません。

■少数派がいつの間にか多数派になり、逃げきれなくなる

 最高のパフォーマンスを出していたものが、突然最低になるということもよくあることです。

 それは真似する人(コピーキャット)が増え、同じようなポジションを取り始めるので、それまで市場の少数派だったはずが、いつの間にか多数派になり、マーケットが崩れる時には流動性がなくなり、逃げ切れなくなるからです。

 今回のコロナショックでは、リスクパリティファンドが大きな損失を出しました。

 コンピューターによる市場分析では、負けない事になっていましたが、単純にリスクパリティファンドが大きくなりすぎた、そのことこそが敗因だったとも言えます。

■欧州や米国は中国以上に感染者・犠牲者の数が多い

 さて、市場はコロナがそのうち「克服される」と考えています。

 ロックダウンが成功するのかどうかわかりませんが、「武漢」が曲がりなりにも2ヶ月半のロックダウンを経て解除されました。中国は次第に生産活動を再開するものと思われます。

今は、欧州や米国が厳しい時を迎えています。心配なのは、中国以上に感染者・犠牲者の数が多いことです。

新型コロナウイルスの感染者数の推移(米国、スペイン、イタリア、中国)

(出所:TradingView

 中国は社会主義国なので、国家の厳しい統制のもとに、徹底したロックダウンが行われましたが、自由主義の国で同程度の事ができるか、わかりません。

 また、コロナの惨禍に見逃されていますが、各中央銀行が行った金融緩和措置にも凄いものが…


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(出所:志摩力男Youtubeチャンネル「為替介入を狙うヘッジファンド!米ドル/円の買い場に!英ポンドにまだ下落余地があるのか? 【月刊!志摩力男10月号】」より)

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