■米ドル/円は、106円から108円程度のレンジ
現在、市場の動きは、この程度の短期的なポジションの動きによって成り立っています。
したがって、こういう状況を頭でイメージしながら、米ドル/円は106円から108円程度のレンジと考えて、冷静に上がったら売り、下がったら買いを続けるときであることを、改めて確認をしておきたいと思います。
(出所:Trading View)
■新興国通貨は不発弾!? スワップ狙いのトレーダーは注意
なお、最後に1つだけ、注意してほしいことがあります。それは、新興国通貨です。
現在、新型コロナウイルスは、実体経済には、実に深刻な影響を与えています。しかし、金融市場は、政府・中央銀行によってばら撒かれたお金が流れ込んでいるために、実に不気味に安定しているのは、前回のコラムでも説明したとおりです。
【参考記事】
●レンジトレード継続。なぜソフトバンクGのTモバイルUS株売却で円買いが起きないの?(6月25日、今井雅人)
しかしながら、もともと、国の財政事情が悪く、世界各国から米ドルで資金を借りているトルコなどの新興国は、現在、深刻な米ドル不足に悩まされているようです。
もちろん、IMF(国際通貨基金)をはじめとして、世界が連携して新興国発の金融危機を回避しようとするでしょうが、これは1つ、爆発するかもしれない不発弾のようなものです。
今、新興国通貨を買って、スワップポイント(スワップ金利)を稼いでいる人も、今は良いかもしれませんが、先のことはまったくわかりません。そのことを、よく頭に入れておく必要があります。
【参考コンテンツ】
●新興国通貨の相場見通し、為替チャート、スワップポイント比較などの情報集
●FX初心者のための基礎知識入門:スワップポイントとは
(出所:Trading View)
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