■レンジトレードは、意外と利益を積み上げやすい
ここ数週間は、ひたすらレンジトレードを推奨してきましたが、皆さんの調子はいかがでしょうか?
【参考記事】
●レンジトレード継続。なぜソフトバンクGのTモバイルUS株売却で円買いが起きないの?(6月25日、今井雅人)
●株価はピーク到達でクロス円も上昇弱まる。レンジトレードに切り替え! 想定レンジは?(6月18日、今井雅人)
最近は、1日の値幅が小さくなってきて、なかなか儲けにくいと考えている人もいるかもしれませんが、レンジトレードは、うまくはまれば意外と利益を積み上げやすいものです。
もし、うまくいっていないとすれば、レンジの取り方に問題があるかもしれないので、もう1度、よく検討してみてほしいと思います。
レンジを設定するときは、安値・高値ともぴったりと考えず、大体の幅で考えると良いです。たとえば、安値は106円ぐらいかなと思えば、105.80~106.20円ぐらいを安値ゾーンとして考えてみるといった具合です。
■米ドル相場もクロス円も上がったり下がったり…
さて、その上で、ここのところの相場の様子ですが、相変わらず、方向感がなく、米ドル相場もクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)相場も、上がったり下がったりを繰り返しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
米ドル/円の動きを見てみると、一番わかりやすいと思います。
6月23日(火)、ソフトバンクグループが、保有するTモバイルUSの株式を売却して2兆円あまりを円転(つまり、円買い・米ドル売り)するのではないかという観測がマーケットに広がり、短期筋が米ドル/円の売り仕掛けをして、106.00円を割り込ませようと試みました。
しかし、結局、割り込ませることはできませんでした。
(出所:Trading View)
ちなみに、106円を抜け切れなかった背景に、ソフトバンクグループは、そこまで円買いをしないという状況があったのではないかというのは、前回のコラムでお話をしたとおりです。
【参考記事】
●レンジトレード継続。なぜソフトバンクGのTモバイルUS株売却で円買いが起きないの?(6月25日、今井雅人)
■一時108円超えも、あえなく107円台前半に
106.00円割れに失敗すると、短期筋は一転して、すばやく米ドルを買い戻し、その結果、米ドル/円は反転して上昇しました。
そして、今週(6月29日~)、今度は108.00円を超えたところに、ストップロスの買い注文があるという話が市場で広がると、それを付けに米ドルの買い仕掛けをした連中がおり、米ドル/円は一時、108.16円まで上昇しました。
しかし、そのストップロスの買い注文をつけると、別の仕手筋がカウンターで米ドル/円を売ってきて、米ドル/円はあえなく107円台前半に戻されています。
(出所:Trading View)
現在、市場の動きは…
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