■「3者会合」が意味するものとは?
金曜日(7月31日)の株価は、日経平均が629円の大幅安だったのに対して、米株はしっかりしていましたね。

(出所:TradingView)

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有料メルマガ「FXトレード戦略指令!」でも配信しましたが、注目されたのは木曜日(7月30日)の動き。
米GDPが、前期比年率32%減と過去最大の減少幅になったこと、さらにトランプ米大統領が大統領選挙延期に言及したことで、NYダウは225ドル安。
しかし、フェイスブックやアマゾンは好調な決算もあり、時間外取引でアップル、アルファベットなどとともに買い戻されました。
このことから、金曜日(7月31日)の米株は反発する可能性が高いと考えられました。

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それなのに日経平均が下げたのは、円高の影響もあったのでしょうか?
金曜日(7月31日)の米ドル/円は午前中、104.19円まで下げています。

(出所:TradingView)
円高を受けて財務省、金融庁、日銀は3者会合を開催しました。
これには、機関投資家への忖度買いを促す意味合いがあります。
■104円台ミドルのブレイクに今回も失敗
買っていたのは、本邦勢だったんですね。
月末リバランスの影響を指摘する声もありました。
それもあったのかもしれませんが、ヘッジファンドなど投機筋は売り込んでいました。
彼らが踏み上げられて106円台まで噴いたのでしょう。

(出所:TradingView)
今週(8月3日~)の展開は、どう考えますか?
何度も指摘しているように、104円台ミドルは重要なサポート。
今年(2020年)3月、2019年8月と、いったんは割り込んだものの、非常に短い滞空時間で反発しています。
今回もブレイクに失敗しており、いったんは戻すのではないかと思います。
【参考記事】
●米ドル/円、104円台半ば抜ければ100円が見えてくる! 動き出せば下落余地は大きい(7月27日、西原宏一&大橋ひろこ)
●株式市場が崩れるならドル/円は戻り売り。テスラショックに警戒! 22日は決算発表(7月20日、西原宏一&大橋ひろこ)
●ドル/円は年内100円割れでもおかしくない。株価反落で、あっさり下落するイメージ(7月13日、西原宏一&大橋ひろこ)

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(次ページでは、ゴールドやビットコイン、今週の見通しの話題が…)
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