トランプを劣勢に追いやった日本人!?
2020年11月3日(火)の米大統領選。新型コロナウイルスの影響で郵便投票が増加し、当選結果がすぐに判明しないという異例の事態となる中、一時はトランプ氏の優勢が伝えられたが、開票作業が終盤に差し掛かるとバイデン氏の勝利が確実となった。この逆転劇に一役買った可能性がある「要人」がいる。
【参考記事】
●トランプ氏がフロリダを制す! 結果判明は長期化も? 情報錯綜、金融市場は複雑な動き
やはりトランプが負けた原因はこれだよな pic.twitter.com/tuN7CGK6HO
— 世界四季報 (@4ki4) November 8, 2020
「勝てそうやん、お前よく頑張ったな。またお互い4年頑張ろうな」
トランプ氏の優勢が伝わっていた頃、トランプ氏へ親しげに祝意を送ったのは、個人投資家の岐阜暴威さんだ。岐阜さんのツイートが号砲だったかのように、情勢はバイデン氏優位へと傾いていった。
逆神――ツイッターで岐阜さんはしばしばそう言われる。「ポジれば相場は“逆”に行く。その精度はあたかも“神”のごとく――」。そんな逆神のひとりである岐阜さんに今回、これまでどんなトレード人生を送ってきたのか、そしてこれからの相場はどうなるのか、話をうかがった。

買えば下がり、売れば上がる「逆神」
岐阜さんの発言、とりわけポジション情報は市場関係者に注目されることが多い。その理由を端的に示すのは、このチャートだ。

(出所:TradingView)
岐阜さんが買ったのは東証一部・4295のフェイス。2019年7月1日(月)に1037円の高値からわずか1円下、1036円で買ったのだが、買ってから一度も値上がりすることなくずるずると下落していき、見事なまでの「天井ロング」を決めた。
そんな逆神ぶりを見せる岐阜さんだから、買いのツイートをすれば、「暴落の予感……!」と警戒され、岐阜さんがトランプの勝利を確信すればバイデン優位へとトレーダーの心理は傾いていくのだ。
最初に岐阜さんのことを「要人」と書いたが、ツイッター上では、岐阜さんのツイートが【要人発言】として扱われることも珍しくない。
【要人発言】岐阜総裁
— インベーダ (@Invader_41) November 10, 2020
マザーズは終わりの始まり。
気をつけた方がいい。
これは全力買い!
【要人発言】
— まっつん@バリュー派投資家 (@inves_engineer) November 9, 2020
岐阜さん「ダウは寄り付きで下がる…」
上行くぞ、コレ
言うまでもなく、【要人発言】とは通常、社会に重大な影響が及ぶ立場や要職に就いている人物による発言のことを指す。たとえば、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長、黒田日銀総裁などが要人であり、その発言が【要人発言】ということだ。
金融市場に重大な影響を及ぼしかねない逆神・岐阜さんのツイートはトレーダーにとっては、もはやパウエル議長発言、黒田総裁発言に匹敵するかのような【要人発言】になっている、ということなのだ。
「本気で勝ちたい、それなのに負ける」
逆神として注目される岐阜さんだが、本人は意に介さない。
「注目されるのが気持ちいいのはありますが、本当に勝ちたい。勝ちたいのに負けているという……」
岐阜さんが支持される理由はここにある。大きな損失をエンターテイメント的に報告する人もいるが、岐阜さんは常に本気で勝ちにいく。しかし、勝てない。その苦悩は見る人の共感を誘う。
そんな逆神・岐阜さんが投資を始めたのは2006年。100万円の資金をチケットにして入ったのは株式市場だった。
「当時は株式市場が好調で、とくに新興市場の銘柄を『2階建て(※)』していればお金が増えるって言われてた。でも、始めたタイミングがホント悪くて意気揚々とやり始めたらライブドア・ショック。最初から2階建てで全力買いしていたので、ものすごい勢いで資産が減っていった」
(※編集部注:「2階建て」とは現物で買った株を担保に信用取引でも同銘柄を買い増すこと)
岐阜さんが参入すればショックが起きる
次に投資したのは1度目の退場から2年後の2008年初夏だ。
「もう一度、100万円に復帰するんですよ。北京五輪期待もあって、いろんな銘柄が盛り上がっていた。うまく波に乗って300万円くらいまで増えたんですが、リーマン・ショックで9月に下げ始めた。そして10月にはさらに大暴落。10万円まで減りました」
1度目はライブドア・ショック、2度目はリーマン・ショックとピンポイントに暴落を食らいながらも、岐阜さんは投資の世界にしがみついた。
「投資をやめようと思った時期もあるんですが、人生を変えるには投資しかないよねって。学歴もないし、特別な資格もない。投資以外で億万長者になる方法がない。あきらめきれずに泥沼に突っ込んでいくような感じです」
FXなら小さな元手でもできる!
とはいえ、元手はリーマン・ショックで溶けた。乏しい元手でもできる投資は――。そこで目をつけたのがFXだった。
「お金がなくなって、でも相場でなにかやりたい。それで始めたのがFXでした。当時はニコニコ生放送でのFX配信が盛り上がっていた時期。給料が入るたびに10万円を入金してスイングトレードみたいなことをやって溶かして、みたいな」
2008年頃までに流行していたのがスワップポイント狙いの円キャリートレード。その影響はなかったのだろうか。
【参考記事】
●FXのスワップポイントとは? 毎日もらえてポジションを持ち続けると収益が増える!?(FX初心者のための基礎知識入門)
●円キャリートレードとは? リーマンショック時の巻き戻しでは、円安から急速な円高に一転!
「円キャリー、ありましたよね。外貨を買っている日本の主婦が『ミセス・ワタナベ』と呼ばれて、みたいな。でも、おれがスワップに手を出したのは、もう少しあと。ニュージーランドドル/円を買って、たしか1日のスワップが缶ジュース3本分くらい」
ニュージーランドドル/円のロング直後に急落開始
岐阜さんがニュージーランドドル/円のキャリートレードに手を染めたのは2015年6月頃。当時から「岐阜らしさ」は発揮されていた。
「ニュージーランドドルは下がっていましたが、『スワップが貯まればマイナスを解消できる!』と意気込んで下がる最中、ずっと持っていたらチャイナショック。たしか5分ほどで3円か4円くらい下がった。ロスカット水準に達したのに下げるスピードが速すぎて、ロスカットもされず自分で損切り。150万円くらい失いました」
【参考記事】
●チャイナショックとは? 中国発の出来事で世界の金融市場が大混乱に!

(出所:TradingView)
資産4600万円! 退職し専業投資家へ
このスワップ狙いの原資となったのは2012年に再開していた株だった。
「そんときは資金すべてを注ぎ込んだ。460万円。7月か8月あたり、すごいタイミングだったんですよ、民主党政権時代で日経平均が1万円割れ、米ドル/円も80円とか、そんな時代。何を買っても上がる。日経平均は翌年5月までに60%くらい上がったんですよ」
アベノミクスの追い風に気を良くした岐阜さんはさらに資金をつぎ込んでいく。
【参考記事】
●アベノミクス相場を振り返り! 大胆な金融政策で米ドル/円と日経平均はどう動いた?

(出所:TradingView)
「自分、結構保険に入っていたんです。養老保険に医療保険、個人年金。月5、6万円払っていたのを全部解約。入金して、最初の460万円と合わせて800万円近く入金しました。それが2013年11月末までに4600万円まで増えた」
仕事を退職、専業トレーダーとなり、実家暮らしだった住まいも独立。5万円の家賃で一人暮らしを始めた。
「王になる」思惑を頓挫させたFRB
「自分、本当に『王になる』って思っていたんです。こんなところで止まらないゾ!って」
王への道が隘路に陥ったのは2014年10月。FRBによるQE(量的緩和)の終了や利上げの観測が台頭したことがきっかけとなった。
「今でもハッキリ覚えています。QEが終わるっていうタイミングで1万4400円くらいまで落ちて、下がる途中で買ってド底で損切り。ドテン売りしたら上がってめちゃくちゃ損をした。これからどうしようって思っていたら、日銀が追加金融緩和を発表して日経平均が爆騰し、完全に置いていかれて上がっていくのを見ているだけという」

(出所:TradingView)
資産は1000万円まで急減。ここから岐阜さんのトレードが狂っていく。
「日経225先物のラージ10枚で10円幅を抜けば10万円の利益になる。月1回成功すれば生活できると思って3回成功し、4回目に150万円の損切りになるという……。FXでも先物でも、にっちもさっちもいかない。しばらく投資は休んでいました。」
「ハゲてるやんけ!」
このとき掲示板へ書き込んだことから、現在に至るキャラクターが確立されていく。
「あわせて写真を投稿したら『ハゲてる!』と(当時の岐阜さんは20代)。それからは専業をあきらめ実家に戻り再就職し、給料をもらっては入金しています」

(出所:TradingView)
(「逆神・岐阜暴威氏『長期では米ドル/円と日経平均は下』。岐阜氏がcis氏に勝った過去」へつづく)
(文/高城泰 編集担当/ザイFX!編集部・藤本康文)
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