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強気予想が続く半導体業界の注目銘柄を
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2021年05月20日(木)16:30公開 (2021年05月20日(木)16:30更新)
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自動車に必要不可欠な半導体が不足

 2021年に入り、自動車メーカーが一部の工場の操業を停止したり、減産に踏み切るという動きが世界的に広がっています。

 その理由は、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため…ではありません。

新型コロナウイルスの感染拡大による影響が、巡り巡って半導体不足を招き、自動車メーカーがフル操業で車を作ることができなくなったためです。

 自動車はいまや半導体なしには成り立ちません。エンジン、ヘッドライト、カーステレオ、エアコンなどの制御は、半導体が多用されている電子制御ユニットが行います。

 電子制御ユニットは多い場合、自動車1台に100個以上搭載されていることから、自動車は走る半導体とも言われるのです。

そもそも半導体ってなに?

 そもそも半導体とは、電気を通す性質と、電気を通さない性質の両方を併せ持つ物質のこと。

半導体の写真

 半導体が電気を通したり、通さなかったりすることで「0」と「1」の情報を伝え、その組み合わせである二進法で、さまざまな計算や情報を扱うことができます。

 半導体をつなぎ合わせて、電気や信号の流れを制御するトランジスタや、トランジスタなど多数の電子部品を1枚の基板(チップ)上に実装した集積回路(IC)も、慣用的に半導体と呼ばれています。

パソコン、ゲーム機、自動車、スマホなどで半導体の奪い合いに

 そんな半導体が不足している状況には、冒頭で書いたとおり、新型コロナウイルスの感染拡大が影響しています。

 テレワークや巣ごもり消費で、パソコンやゲーム機などの需要が高まると、そこに使われる半導体の需要も高まりました。

 また、世界的にいったんは景気が落ち込みましたが、各国が大規模なコロナ緊急経済対策をとったこと、ワクチン接種が進んできたことなどで景気が回復してくると、自動車やスマホなどの販売も回復。EV(電気自動車)や5G関連の半導体需要も高まってきました。

テレワークや巣ごもり消費でもともと高まっていた半導体需要が、一段と高まる格好となり、世界中で半導体を奪い合う状況になっているのです。

半導体不足には供給側の問題も

 昨今の半導体不足には、供給側の問題も大きく関係しています。

 というのも、火災や地震、寒波の影響で、日米の半導体製造工場が相次いで操業を停止し、半導体の供給量が減少したのです。具体的には以下のような状況となりました。

日米の半導体生産工場の操業停止に関する状況
●2020年10月:旭化成マイクロシステム延岡事業所で、火災が発生し操業停止。2021年4月に復旧を断念
●2021年2月:半導体製造工場が集積する米テキサス州オースティンで、寒波による大規模停電が発生。韓国のサムスン電子、オランダのNXPセミコンダクターズ、ドイツのインフィニオン・テクノロジーズの半導体製造工場が操業停止。いずれも3月中に操業再開
●2021年2月~3月:2月に福島県沖地震・停電が発生し、ルネサスエレクトロニクス那珂工場が一時操業停止。3月には同工場で火災が発生し、操業停止。4月17日(土)に操業再開

 旭化成マイクロシステム延岡事業所以外の半導体製造工場は、操業を再開したわけですが、操業を再開したからといって、半導体がすぐに完成するわけではありません

 半導体の製造工程は非常に複雑で、最先端のものだと600から700もの工程を経て製品となります。それに伴い、材料の投入から製品完成まで1カ月から2カ月ほどかかるのです。

 つまり、半導体製造工場が操業を再開しても、製品完成までには1カ月から2カ月ほどかかり、その間に出荷できるのは在庫品だけとなることから、半導体の供給不足はすぐには解決されない問題ということになります。

世界の半導体生産の屋台骨を支えている台湾

 半導体メーカーには、半導体の設計だけを行う会社、半導体の製造だけを行う会社、半導体の設計と製造の両方を行う会社があるのですが、半導体の製造だけを行う分野で、売上高の世界シェア50%以上を誇るのが台湾のTSMC(台湾積体電路製造)です。

現在の半導体業界を見ていくうえで、TSMCの存在は無視できません

 半導体の設計だけを行う会社として、世界的に有名なのはアップル、AMD、NVIDIA、Qualcommなどですが、これらの会社が設計した半導体を製造しているのがTSMCなのです。

 世界の一流企業が設計した半導体を製造してきたTSMCの技術は、半導体の設計と製造の両方を行う会社で、半導体売上高世界首位の米インテルや、世界2位のサムスン電子の技術を上回ります。

 半導体は小さければ小さいほど性能が向上し、消費電力が下がっていくのですが、世界でTSMCだけにしか製造できない微細な半導体が存在するため、そういった半導体はもともとTSMC頼みでした。

 それが、世界的に半導体が不足する状況となったことで、日米欧の各国は台湾当局に対し、TSMCなどからの供給増加を要請するなど、TSMCは現在、世界の半導体生産の屋台骨を支えている存在と言えるのです。

TSMCによる半導体製造が滞れば、世界の半導体不足はこれまで以上に深刻なものになります。

 また、中国と台湾の関係を考えると、半導体製造の台湾一極集中は、重大な地政学リスクをもはらんでいると言えます。

 そんなTSMCは4月15日(木)、世界の半導体不足に対応すべく、2021年の設備投資計画を上方修正し、過去最高の300億ドルにすると発表しました。

米国は半導体業界に巨額投資へ。日米首脳会談で合意も

 こうした状況を受けて、米国では、バイデン米大統領が4月12日(月)、半導体のサプライチェーン(供給網)を巡り、産業界との意見交換会を開催。会議にはインテル、サムスン電子、TSMC、GM(ゼネラルモーターズ)、フォードなど計19社の幹部が出席しました。

 そこで、バイデン米大統領は半導体生産について「米国が再び世界を主導する」「中国や世界は我々を待っていてくれないし、我々が待つ理由もない」と発言。半導体の製造や研究に500億ドルを補助する法案に超党派の支持があることをアピールしました。

バイデン米大統領写真

バイデン米大統領は、半導体のサプライチェーンを巡る産業界との意見交換会で、半導体生産について「米国が再び世界を主導する」と発言した。写真は2020年11月の米大統領選に向けた民主党集会のもの (C)Scott Olson/Getty Images News

 それに応じるように、各半導体メーカーも米国に新工場を建設する計画を発表しています。新工場にインテルは200億ドル、サムスン電子は170億ドル、TSMCは120億ドルを投じる予定です。

 そして、4月16日(金)の日米首脳会談では、5Gの推進や、半導体など重要物資のサプライチェーン構築に関する協力拡大で合意がありました。

中国は半導体製造の自給自足に全力

 一方、中国では、習近平国家主席が国内での半導体産業育成に全力を挙げるよう指揮を執っており、1000億ドル以上を投じる方針です。

 その背景にはトランプ政権から始まった対中輸出規制があります。トランプ政権は、2019年5月から中国通信機器大手のファーウェイ(華為技術)、2020年10月から中国半導体製造最大手のSMIC(中芯国際集成電路製造)などへの米国製品輸出を規制。これはバイデン政権にも引き継がれていています。

トランプ政権による対中輸出規制に呼応する形で、TSMC、インテルといった半導体大手がファーウェイ、SMICなどとの取引をストップしていることから、中国政府は半導体製造の自給自足に全力を挙げているというわけです。

トランプ前米大統領と習近平中国国家主席の写真

中国では、習近平国家主席が半導体製造の自給自足に全力を挙げるよう指揮を執っている。その背景にはトランプ政権から続く対中輸出規制の影響がある。写真は2019年6月の大阪G20(20か国・地域首脳会合)での米中首脳会談後の記者会見のもの (C)Visual China Group/Getty Images

 米国の市場調査会社IC Insightsによると、2019年12月時点での半導体製造能力は台湾が首位、韓国が2位、日本が3位、中国が4位、米国が5位だったのが、2022年には中国が2位に浮上するとの予想もあります。

 いずれにしても、これからの半導体業界は台湾、韓国、日本、中国、米国の5大勢力が激しくしのぎを削る、群雄割拠の時代となりそうです。

日米欧の自動車半導体メーカーと、半導体製造装置メーカーの注目銘柄を紹介

 強気予想が続く半導体業界。半導体関連銘柄を買っておけば、その目覚ましい成長に乗っかることができそうです。

 そこで、今回はIG証券の株式CFDで取引可能な日米欧の自動車半導体メーカー、そして、半導体を製造するための半導体製造装置メーカーの注目銘柄を3つずつ紹介したいと思います。

 まず、日米欧の自動車半導体メーカーの注目銘柄については、本記事でもすでに登場したドイツのインフィニオン・テクノロジーズと日本のルネサスエレクトロニクスに加えて、米国のテキサス・インスツルメンツの3つを挙げたいと思います。

注目の自動車半導体メーカーその1:ドイツのインフィニオン・テクノロジーズ

 ドイツのインフィニオン・テクノロジーズは車載半導体の売上高で世界シェア1位の企業です。同社の自動車分野における強みはEV、HEV(ハイブリッド車)に使われるパワー半導体や、自動車を運転するうえで欠かせないセンサなどにあります。

 パワー半導体とは、電圧、周波数、直流と交流を変換する半導体のこと。

 EVやHEVは、電池から供給された電気を使い、モーターを回して走るわけですが、パワー半導体は、電池から電気をモーターに無駄なく送ったり、モーターを低速から高速に精度よく回したりする役割を果たしています。インフィニオン・テクノロジーズはパワー半導体の売上高で世界シェア1位を誇ります。

 また、センサというのは、人の五感で感じるような現象、具体的には温度、光、色、圧力、磁気、速度、加速度といったものを感知し、それを電気信号へと変換する半導体のこと。

 自動車を運転する際、ドライバーはアクセルやブレーキを踏んだり、ハンドルを回したりすることが不可欠ですが、アクセルやブレーキの踏み込み量、ハンドルの回転量といったものをセンサが感知し、電気信号へと変換しているわけです。また、追従走行、車線維持、衝突被害軽減ブレーキといった先進運転支援システムを機能させるうえでも、センサでの感知が欠かせません。そんなセンサの売上高で、インフィニオン・テクノロジーズは世界シェア2位に位置しています。

 ここで、インフィニオン・テクノロジーズの週足株価チャートを見てみると、以下のとおりです。

インフィニオン・テクノロジーズ 週足(2021年5月19日時点)
インフィニオン・テクノロジーズ 週足チャート(2021年5月20日時点)

(出所:IG証券

 インフィニオン・テクノロジーズはコロナショックで2020年3月に10ユーロを割り込んだものの、その後は反発。世界的な景気改善に伴う自動車販売の回復を支えに、大きな押し目もなく右肩上がりが続きました。2021年4月には37ユーロ台まで大きく持ち直しましたが、足もとでは30ドル前後まで調整が入っています。

 インフィニオン・テクノロジーズはドイツのフランクフルト証券取引所に上場しており、ドイツの代表的な株価指数DAXを構成する30銘柄のうちのひとつです。

IG証券の株式CFDでは、2021年5月13日(木)時点で、インフィニオン・テクノロジーズの買値は30.30ユーロ、500ロットの買い注文に必要な維持証拠金は約40万でした(日本円換算参考価格)

 ちなみに、IG証券の株式CFDは1株から取引できるメリットもありますが、銘柄によっては手数料が1株以上の価格になる場合があります。

インフィニオン・テクノロジーズの通常注文画面(2021年5月13日時点)
インフィニオン・テクノロジーズの通常注文画面(2021年5月13日時点)

(出所:IG証券

 上はIG証券のスマホアプリ版の通常注文画面。維持証拠金が40万833円と表示され、一目で把握できます。株式CFDのレバレッジは5倍ですから、40万833円あれば約200万円相当のポジションが持てた計算です(2021年5月13日時点の日本円換算の場合)

 なお、IG証券で株式CFDを取引する際は手数料がかかります。インフィニオン・テクノロジーズなどフランクフルト証券取引所に上場する銘柄だと、片道で最低11ユーロかかり、取引額×0.11%が11ユーロを超えれば、その金額が手数料となります。

 ちなみに、日本のネット証券では米国株や中国株は扱っていても、欧州株は扱っていないことがほとんど。その点、IG証券の株式CFDなら、欧州株を含め、世界各国の銘柄を1万6000以上も取引することができます。

注目の自動車半導体メーカーその2:日本のルネサスエレクトロニクス

 日本のルネサスエレクトロニクスは車載半導体の売上高で世界シェア3位の企業です。ルネサスエレクトロニクスは三菱電機、日立製作所、NECの半導体部門の統合により、2010年4月に設立されました。

 そんなルネサスエレクトロニクスは車載マイコンや車載SoC(システム・オン・チップ)と呼ばれる半導体の売上高で世界シェア1位に位置しています。

 本記事冒頭で「エンジン、ヘッドライト、カーステレオ、エアコンなどの制御は、半導体が多用されている電子制御ユニットが行います」と書きましたが、電子制御ユニットの「頭脳」にあたるのが、車載マイコン(マイクロコンピュータユニット、MCU)です。

 また、本記事冒頭では「電子制御ユニットは多い場合、自動車1台に100個以上搭載されている」とも書きましたが、小型化、効率化を追求するうえで、複数の電子制御ユニットの役割を1つに統合する統合電子制御ユニットが求められています。

 ルネサスエレクトロニクスは先進運転支援システムや自動運転の動作に必要とされる機能を、1個の半導体チップ上に実装した車載SoCの分野で、世界をリードしているのです。

 それでは、ルネサスエレクトロニクスの株価はどのように推移しているのでしょうか。

ルネサスエレクトロニクス 週足(2021年5月20日時点)
ルネサスエレクトロニクス 週足チャート(2021年5月20日時点)

(出所:IG証券

 ルネサスエレクトロニクスはコロナショックで2020年3月に310円台まで下げましたが、自動車販売の回復とともに、ほぼ一本調子で上昇。2021年1月には1370円台まで値を伸ばし、コロナショック時の安値から4倍返し以上となりました。2021年3月には那珂工場が火災で操業停止したものの、大きく値を下げることはなく、高値圏でのもみ合いが続いています。

 記事前半で、那珂工場は4月17日(土)に操業を再開したことをお伝えしましたが、火災からおよそ1カ月という比較的早期に復旧できたのには、自動車メーカーの活躍が大きかったようです。

ルネサスエレクトロニクスの取引先の自動車メーカー各社が、東日本大震災の経験を生かして、火災直後から1日当たり最大1600人の支援要員を送り、24時間体制で作業にあたったことが報じられ、話題になりました。

それだけ自動車メーカーにとっては、ルネサスエレクトロニクスの半導体が重要だということが容易に想像できます。通常時の製品出荷量に戻るには時間がかかるでしょうが、引き合いは強そうです。

注目の自動車半導体メーカーその3:米国のテキサス・インスツルメンツ

 米国のテキサス・インスツルメンツは車載半導体の売上高で世界シェア4位の企業です。同社の強みはアナログ半導体にあり、その売上高は世界シェア1位を誇ります。

 本記事冒頭では、半導体について「『0』と『1』の情報を伝え、その組み合わせである二進法で、さまざまな計算や情報をあつかう」と書きましたが、「0」か「1」かのデジタル信号を処理する半導体は、「デジタル半導体」と呼ばれます。先ほど紹介した、電子制御ユニットの「頭脳」である車載マイコンは、デジタル半導体にあたります。

 一方で、自然界には“やや強め、やや弱め”など、「0」と「1」の中間の値が無限に存在します。インフィニオン・テクノロジーズのところで紹介したセンサは、自然界の現象を感知し、それを電気信号へと変えるわけですが、その電気信号は「0」と「1」の中間の値で構成される連続性のある信号で、これをアナログ信号といいます。

 アナログ半導体とは、そのアナログ信号とデジタル信号を相互に変換する半導体のことを指します。アナログ信号をデジタル信号に変換することにはメリットがあり、デジタル信号にすれば、半導体を小型化・省電力化でき、信号が劣化しにくく、再現性が高くなるのです。

 たとえば、自動車のエンジンの調節をデジタル半導体のみで行うと、デジタル半導体には「0」か「1」しかありませんから、エンジンを回すか、回さないかという調節しかできません

 自動車の運転に不可欠な、エンジンの回転を徐々に強くしたり、ちょっと弱めたりするといった微妙な制御を行うには、だいぶ省略しても、以下のプロセスが必要なようです。

エンジンの制御に必要なプロセス
・アクセルの踏み込み量をセンサが感知し、アナログ信号へ変換
・アナログ信号をアナログ半導体がデジタル信号に変換
・デジタル信号をデジタル半導体(車載マイコン)が処理
・デジタル半導体(車載マイコン)が処理したデジタル信号を、アナログ半導体がアナログ信号へ変換
・アナログ信号に基づいた電圧の強弱でエンジンが回転

 このように、アナログ半導体はエンジンなどの制御に欠かせないわけですが、そこに強みがあるテキサス・インスツルメンツは、ナスダックに上場しています。また、ナスダックの時価総額上位100社で構成されるナスダック100にも採用されているのです。

 そんなテキサス・インスツルメンツの週足株価チャートを確認してみると、以下のとおりです。

テキサス・インスツルメンツ 週足(2021年5月19日時点)
テキサス・インスツルメンツ 週足チャート(2021年5月20日時点)

(出所:IG証券

 テキサス・インスツルメンツはコロナショックで92ドル台まで下げたものの、すぐに切り返して着実に下値を切り上げました。2021年4月まで右肩上がりが続いており、197ドル台まで上値を伸ばしました。足もとでは少し調整が入っていますが、上昇トレンドが崩れるところまでは下がっておらず、底堅い印象です。

半導体製造装置ってなに?

 続いて、日米欧の半導体製造装置メーカーの注目銘柄を3つ紹介したいのですが、その前に、半導体製造装置メーカーとは何かについて、簡単に触れておきたいと思います。

 半導体はひとつの装置に材料を入れておけば、簡単にできるというものではありません。記事前半でも書いたとおり、「半導体の製造工程は非常に複雑で、最先端のものだと600~700もの工程を経て製品となります」

その各工程ごとに異なる半導体製造装置が基本的に必要で、その半導体製造装置を作っているのが半導体製造装置メーカーというわけです。

日本はそんな半導体製造装置に強みがあります。半導体および装置市場調査会社米VLSIresearchによると、2020年の半導体製造装置メーカー売上高ランキングトップ15社のうち、日本勢は7社がランクインしているのです。その7社を列挙してみると、以下のとおりです。

2020年の半導体製造装置メーカー売上高ランキングトップ15社にランクインした日本勢7社
・東京エレクトロン
・アドバンテスト
・SCREENホールディングス
・日立ハイテク
・KOKUSAI ELECTRIC
・ニコン
・ダイフク

 今回は日本勢でトップ、世界ランキングでは4位の東京エレクトロンを注目銘柄のひとつにしたいと思います。

 そして、世界ランキングトップの米国のアプライドマテリアルズ、2位のオランダのASMLも注目銘柄とします。

半導体製造装置メーカーが製造する装置の多くは、前工程に関するもの

 日本の東京エレクトロン、米国のアプライドマテリアルズ、オランダのASMLには、それぞれ得意分野があるのですが、それをお伝えする前に、非常に複雑な半導体の製造工程について、ここで少し理解を深めておきましょう。

半導体製造工程のイラスト

 半導体の製造工程には、大きく分けて前工程と後工程があり、半導体製造装置メーカーが製造する装置の多くは、前工程に関するものです。その前工程で何が行われているのかをザックリまとめてみると、おおむね以下のようになるようです。

半導体製造の前工程
(1)ウェーハ酸化
(2)リソグラフィ
(3)エッチング
(4)不純物注入
(5)平坦化
(6)電極形成
(7)ウェーハ検査

 (1)ウェーハ酸化では、半導体材料であるシリコン(ケイ素)の結晶でできた、厚さ1ミリ以下の円形の板であるウェーハに、回路パターンを焼き付けるための酸化膜を形成します。

 (2)リソグラフィでは、写真の原理で回路パターンを焼き付けます。ウェーハ上にフォトレジストという感光剤を塗り、露光装置で回路のパターンに光を当てて、感光剤に転写。光が当たった部分の感光剤を溶かして、回路パターンを現像します。

 (3)エッチングでは、ウェーハを化学薬品やガスなどにさらして、不要な酸化膜を取り除きます。

 (4)不純物注入では、電気を流す不純物になるイオンなどをウェーハに打ち込みます。

 (5)平坦化では、ウェーハ表面を研磨し、回路パターンの凹凸を平坦にします。

 (6)電極形成は、ウェーハ上にできた回路と外部を通電させるために、電極用の金属をウェーハに埋め込みます。

 (7)ウェーハ検査では、ウェーハの良し悪しを電気的に検査します。

注目の半導体製造装置メーカーその1:米国のアプライドマテリアルズ

 それでは、米国のアプライドマテリアルズから先に見ていくと、アプライドマテリアルズは世界最大の半導体製造装置、太陽光発電製造装置メーカーで、世界19カ国、110カ所以上に拠点を持つ多国籍企業です。

 アプライドマテリアルズは、先ほど挙げた半導体製造の「前工程(2)リソグラフィ」における感光剤塗布、露光、現像を行う装置以外の装置を、幅広くカバーしているため、前工程を総合的にプロデュースできるところに強みがあります。

 また、アプライドマテリアルズは、テキサス・インスツルメンツと同様に、ナスダックに上場しており、ナスダック100の構成銘柄のひとつです。

 そんなアプライドマテリアルズの週足株価チャートを確認してみましょう。

アプライドマテリアルズ 週足(2021年5月19日時点)
アプライドマテリアルズ 週足チャート(2021年5月20日時点)

(出所:IG証券

 アプライドマテリアルズはコロナショックで36ドル台まで下げましたが、その後はじりじりと上昇してコロナショック前の水準を回復。2020年11月の米大統領選で、バイデン氏の勝利が確実になったことをきっかけに暴騰すると、2021年4月には140ドル台まで急ピッチで値を上げました。その反動からか、足もとでは少し調整局面を迎えているようです。

注目の半導体製造装置メーカーその2:オランダのASML

 先ほどアプライドマテリアルズは、「『前工程(2)リソグラフィ』における感光剤塗布、露光、現像を行う装置以外の装置を、幅広くカバーしている」と書きましたが、「前工程(2)リソグラフィ」の際に使用する露光装置で、圧倒的な世界シェアを獲得しているのがオランダのASMLです。

世界中の主な半導体メーカーの9割はASMLの顧客と言われています。また、1台200億円以上することもある次世代露光装置、EUV(Extreme Ultra Violet、極端紫外線)露光装置を実用化した唯一のメーカーで、EUV露光装置のシェアは100%です。

 ASMLは、オランダのアムステルダムにある取引所ユーロネクスト・アムステルダムと、ナスダックに上場しており、ナスダック100の構成銘柄のひとつです。

IG証券の株式CFDでは、ユーロネクスト・アムステルダム上場のASMLとナスダック上場のASMLをいずれも取引できます。ナスダック上場のASMLは以下のように推移していました。

ナスダック上場のASML 週足(2021年5月19日時点)
ナスダック上場のASML 週足チャート(2021年5月20日時点)

(出所:IG証券

 ナスダック上場のASMLはコロナショックで190ドル台まで下押ししたものの、すぐに反発し、倍返しで上昇。その後しばらくはもみ合いとなりましたが、2020年11月の米大統領選でバイデン氏の勝利が確実になると暴騰しました。世界的な半導体不足も受けて上げ幅を拡大し、2021年4月には670ドル台の高値をつけています。

注目の半導体製造装置メーカーその3:日本の東京エレクトロン

東京エレクトロンは日本を代表する半導体製造装置メーカーであり、半導体製造装置や、薄型映像表示装置であるフラットパネルディスプレイ製造装置を開発・製造・販売しています。

 半導体製造の「前工程(2)リソグラフィ」の感光体塗布と現像は、基本的に1台の装置で行うのですが、感光体塗布・現像装置で世界シェアの約9割を占めるのが東京エレクトロンなのです。「前工程(1)ウェーハ酸化」の装置や、「前工程(7)ウェーハ検査」の装置においても、東京エレクトロンの世界シェアは約5割前後となっています。

 実は、アプライドマテリアルズと東京エレクトロンは、2015年に経営統合することで合意していました。「Eteris(エタリス)」という新社名も決定し、両社の株主総会でも承認されたのですが、米司法省など競争法管理当局の承認が得られず、経営統合が白紙になった、という過去があります。

 そんな東京エレクトロンの週足株価チャートを確認してみましょう。

東京エレクトロン 週足(2021年5月20日時点)
東京エレクトロン 週足チャート(2021年5月20日時点)

(出所:IG証券

 東京エレクトロンはASMLと結構似たような動きとなっています。コロナショックで1万5100円台まで下押ししたものの、すぐに反発し、倍返しで上昇。その後は方向感が出なかったものの、バイデン米大統領の誕生や世界的な半導体不足を背景に暴騰。2021年4月には5万1300円に迫る水準まで値を伸ばしました。ただ、足もとでは少し調整が入っているようです。

IG証券の株式CFDなら、欧州株を含めた1万6000銘柄を取引できる

 ここまで世界の半導体不足の背景と、日米欧の自動車半導体メーカー、半導体製造装置メーカーの注目銘柄を中心に見てきました。

 新型コロナウイルスの感染が拡大し、テレワークや巣ごもり消費で半導体需要が高まるなか、さらに自動車やスマホなどの販売が回復してくると、世界中で半導体を奪い合う状況になりました。一方で、一部半導体製造工場の操業停止などで供給は不足しており、半導体業界の強気予想は続きそうです。

IG証券の株式CFDなら、日本のネット証券ではほとんど取り扱いがない、欧州株を含めた1万6000銘柄のなかから、優良な自動車半導体メーカーや半導体製造装置メーカーの銘柄を選ぶことができます。そして、基本的には買い目線でも、常に売りから入ってヘッジをかけることも可能です。半導体業界の目覚ましい成長にCFDで一口乗っかってみてはいかがでしょうか。

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