自民党総裁選を控え、日経平均は堅調も為替への影響は見られず
自民党総裁選を控えて、日経平均は堅調に推移していますが、為替市場への影響はなく、米ドル/円は110.00円を中心とした横ばいが継続しています。
(出所:TradingView)
米ドル/円はボリンジャーバンドがかなり収縮しており、材料さえあれば、トレンドが出てもいいような状況です。
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RBAはテーパリング実施も、期間を2022年2月まで延長しバランスを取った内容に
先週(9月6日~)は、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])理事会とECB(欧州中央銀行)理事会がありました。
RBA理事会はテーパリング(※)を行いましたが、このペースでの債券購入期間を来年(2022年)2月まで延長し、バランスを取った内容に。
(※「テーパリング」とは、量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)
RBAがテーパリングを行ったことで、瞬間的に豪ドル高になりましたが、その後、豪ドルは軟調に推移しています。
(出所:TradingView)
ECB理事会では、債券購入ペースを微調整しましたが、ラガルド総裁は「これはテーパリングではない」と否定し、ユーロも上昇せず、為替市場では大きな動きはないままです。
【参考記事】
●菅首相の退陣報道で、日経平均上昇も、米ドル/円は横ばい。売りポジションの巻き戻しによる、豪ドル上昇の可能性(9月7日、バカラ村)
来週のFOMCでは、まだテーパリングは材料になりにくい。ドットチャートが重要になる
来週(9月20日~)、21日(火)~22日(水)の日程で、FOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。
市場予想では、11月にテーパリング開始を示唆するというのが多く、そのため来週(9月20日~)のFOMCでは、まだテーパリングは材料になりにくいですが、前回のコラムで書いたようにドットチャートが重要になってきます。
【参考記事】
●菅首相の退陣報道で、日経平均上昇も、米ドル/円は横ばい。売りポジションの巻き戻しによる、豪ドル上昇の可能性(9月7日、バカラ村)
インフレ懸念があるため、ドットチャートで利上げ観測が前倒しになるようであれば、米ドル高へ推移することになり、米国株などは軟調に推移することになると思います。
(出所:TradingView)
直近の為替市場は動きがなく、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)などは、8月20日(金)からの上昇の調整局面となっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
調整局面のため、少し上がれば上昇トレンドになりそうに見えますし、少し下がれば下降トレンドになりそうに見えますが、今のところまだ調整の動きは続いています。
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今は、次の動き出しを待つとき。IMMポジション重視なら、豪ドル高か円高の可能性
9月6日(月)は、米国がレイバーデーで祝日でした。
一般的には、この日に夏休み相場が終わり、ここから動きが出てくることが多いです。
どの通貨が動き出すのか、今はそれを見極めるタイミングではないかと思います。
そのため、動きが出るまでは様子見するか、ポジション量を少なくして、次の動きが出るのを待つときだと思います。
動くとすれば、そしてIMM(国際通貨先物市場)ポジションを重視するならば、豪ドル高か円高の可能性があるように思います。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
前回のコラムと同じになりますが、巻き戻しが起きれば、豪ドルは上昇の可能性があるように思います。
【参考記事】
●菅首相の退陣報道で、日経平均上昇も、米ドル/円は横ばい。売りポジションの巻き戻しによる、豪ドル上昇の可能性(9月7日、バカラ村)
豪ドル/米ドルは、先月(8月)後半からの上昇の38.2%戻しの水準で下げ止まっている状態です。
(出所:TradingView)
チャートの形は上ヒゲもあるため、まだ下げ余地があるように思いますが、ポジションが巻き戻される材料が出てくれば、豪ドルは上昇が期待できるのではないかと考えています。
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