直近では、10月30日から大和証券がCFDのサービスを開始している。大手総合証券がCFDに参入するのは初めてのことだ。また、ネット証券大手の楽天証券も12月からCFD取引を開始予定と発表した。
現在、日本でCFDを取り扱っている会社は10社以上あるが、銘柄数が多く、積極的に取り扱っている会社としては、たとえば、CMC Markets Japan、ひまわり証券、FXオンラインジャパンといった名前が挙げられるだろう。
さて、先ごろ、このCFDをテーマにした『CFDトレーディングの真実』(扶桑社)を出版したのがザイFX!でもおなじみの個性派アナリスト・陳満咲杜さん。
同書ではCFDの基本的なルールやその魅力、陳さんならではのテクニカル分析について語られているほか、株価指数・個別株・商品先物・債券先物など、さまざまなジャンルのCFDについて、その特徴が解説されている。
今回、このコーナーでは陳さんにCFDのトレードについてズバズバ、斬ってもらうことにしよう。
なお、CFDについてはこちらの連載記事もご参考に。
→広瀬隆雄の「ウワサのCFD徹底講座」
■15分足らずで40万円の儲け! これがCFDだ!!
「昨日はCFDで40万円儲けましたよ」
陳さんはこう話し始めた。やはり、実際に取引して、儲けている人の話は真に迫ってくるものがある。
陳さんが取引したのはドイツの代表的な株価指数であるDAX指数。いわばドイツの日経平均だ。陳さんによるとDAX指数は銘柄数が少なく(30銘柄で構成)、値動きが素直で取引しやすいとのこと。
「40万円儲けたのは、ものの15分足らずの取引。これがCFDなんです。つまり、レバレッジの高いCFDでは儲かるスピードも速いということ。その反面、15分で40万円失うリスクもあった。私だって毎日勝ってるわけじゃありませんよ」

ザイFX!の読者におなじみのFXはCFDの1ジャンルとも言えるが、FXはハイレバレッジの取引ができることが大きな特徴。
それがCFDになると、為替以外にも株や商品などもっとボラティリティ(変動性)が高い対象について、為替と同じようなハイレバレッジをかけて取引できることになる。
「為替の場合、米ドル/円なら普通は1日1~1.5%ぐらい、せいぜい2%ぐらいしか動きません。これが株の場合は株価指数でも1日5%ぐらい動くことはありますし、個別株になってくれば、1日8%とか10%動くことはざらにあります。
だから、運試しでちょっとCFDをやってみて、一晩でものすごく稼げた!——ということもあり得る。
けれど、それを自分の実力と勘違いすると、次はとんでもない火傷を負いますよ。リスクコントロールができない人はCFDをやらない方がいいと思いますね」
では、CFDで儲けるにはどうしたらいいのか? 陳さん流のノウハウをズバリ教えてください!
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