欧州の経済指標は失望もので欧州株が沈むと、86円手前まで上昇していたドル円は85円台前半へ急降下し、ユーロ円も110円台後半から109円台ミドルまで一気に萎んできた。なんだかまた朝方のレベルに逆戻ってしまった。まさに往って来いの展開になってしまい、ここで買ってよいものか、売ってよいものか判断がつかず、米国市場のオープンまで待つことにした。
アメリカの失業保険の数字は、約半年ぶりの高い数字だった。ユーロ円は109.23と111円台を下にブレークして以降の安値に並んだが、下には走らなかった。ドル円はまったく反応なし。先週発表されたアメリカの雇用関係の数字から、ある程度悪いということは織り込まれていたし、そもそもこのイベントは雇用関係のものとしては大きく相場を動かすことはまれだが…。
ようやく米国株がスタートしたが、買い戻されてはじまった。まあ前日に大幅安したあとなので、自律反発があるのは当然ではある。ユーロ円は短期的には109円台前半でダブルボトムを形成した格好になっているし、目先は夕方の戻りである110円台後半くらいまでは戻るだろうと、ちょろっとロングにして遊んでみた。ユーロ円はすぐに110円台を回復した。
しかしそもそもしばらく落ち着いていた欧州圏のゴタゴタもなにやらまたざわつき感も出てきているし、欧米の株価が高値圏をキープする材料が少ないと思うので、基本的にはまだクロス円、ドル円は売りスタンスでいる。したがってあまり長い時間つきあってもしょうがないので、ポジションをクローズして、翌日までもう何もしないことにした。
この後、今晩の注目はなんといってもアメリカの小売売上高だ。予想はプラス0.5%、コアはプラス0.3%。さらに同じ21時半に消費者物価も発表になる。今アメリカではデフレ懸念が出はじめているため、小売の結果とともに注目される。結果は悪ければ、素直にドル円かユーロ円の売りについてみようと思う。あとは米国株のオープンを待って、あまり株価が下がらないようであれば深追いはせずにショート攻めはしないつもりだ。
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