4月から円安相場は止まっている。米ドル高が主体の相場に
米長期金利は3.20%まで上昇し、米ドル/円も131.34円まで上昇しました。
(出所:TradingView)
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米国のインフレが収まっていないことから、米長期金利が上昇しやすく、米ドル/円も上昇が継続しています。
米ドル/円は3月から上昇トレンドとなっていますが、ただ4月からのクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)は上下動しているだけの通貨が多く、円安相場は止まっていることになります。
4月以降は、米ドル高が為替相場の主体となっていることになります。
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5月は「セル・イン・メイ」の時期。9月ごろまで株は軟調になりやすい
今月(5月)は「セル・イン・メイ」の時期になります。
相場の格言で「5月に売って9月の第2土曜日まで相場に戻ってくるな」と言われるように、今の時期から9月ごろまでは株式市場は軟調となりやすいことになります。
(出所:TradingView)
さらに、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策として、毎会合で0.50%の利上げをする見通しです。
QT(量的引き締め)に関しては、最初の3カ月は475億ドルですが、それ以降は950億ドルとなります。
過去と比較すると金融政策正常化のスピードが速いため、米国株は軟調になりやすいことになります。
NYダウなどは戻り売りの相場が続く、ということだと思います。
為替市場は、リスク回避の動きも予想され、買われる通貨としては米ドルになり、売られやすい通貨としては豪ドルなどのオセアニア通貨になると思います。
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米ドル/円はレンジ相場を想定も、買い方向で考えたい
米ドル/円は上昇トレンドが崩れていませんが、131円台で2度上値が止められています。
最近はリスク回避になったとしても円高になることは少ないですが、市場のポジションが買いに偏っていることもあり、米国株が下がれば米ドル/円も一時的に下がることが考えられます。
チャートからは、127円のサポートを割れることは考えにくいため、128.50~132.00円のレンジがしばらく続くように思いますが、基本的には買い方向だけで考えたいと思います。
(出所:TradingView)
米国CPIが強い数字で、米ドル/円が下がったところは買いで良さそう
今週(5月9日~)の注目イベントとしては、11日(水)に発表される米国のCPI(消費者物価指数)になります。
強い数字が出るようであれば、米国株が下がることになるため、そのときは米ドル/円も下がることになると思いますが、下降トレンドに変わることはないと思うため、下がったところは買いでいいように思います。
(出所:TradingView)
米国株は戻り売りの相場がしばらく続くことから、豪ドル/米ドルも戻り売りの相場になりやすいと思います。
中国はゼロコロナ政策により、景気悪化懸念や人民元安も豪ドルの売り材料になります。
(出所:TradingView)
ただテクニカルからは、2020年からの長期のサポートが0.6960~0.7000ドル付近にあり、ここでは何度も反発していることから、しっかりと下抜けるまでは、戻りを待ってから売る方がいいように考えています。
米ドル高トレンドが続いているため、米ドル/円は押し目買い、豪ドル/米ドルは戻り売りでいいように思います。
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