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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

お金が落ちているように映る日銀の態度、
ECB会合には7月以降の動向に注目集まる

2022年06月09日(木)15:10公開 (2022年06月09日(木)15:10更新)
持田有紀子

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 円売りの流れが止まりそうにない。やはり「国民が値上げを許容している」かどうかで、欧米と日本の違いがハッキリとしてきたからだろう。中銀の総裁が放置しておいても構わないレベルだと断言しているのだから、それを英語に直したものを読んだプレーヤーはどの通貨に対しても円売りを仕掛けたくなるだろう。お金が落ちているように見えるだけだ。

 どうせ一晩明けたらドル円の大台も上がっているのだろうと思いながら、アジア時間では132円台から133円台の推移を見せつけられた。欧州時間になるとユーロ円のアグレッシブな買いが入ってきた。それがユーロドルもドル円も持ち上げた。

 私は朝から1.07台でショートにしていて、いよいよ1.0670あたりまで下がってきてシメシメと思っていたのだが、このメクリの局面で買い戻すハメに陥った。カバーベースでのユーロドルの買いも激しいのである。ここはいったんユーロ・ショートを撤退するしかない。ユーロ円は144円台に乗せてきた。ドル円も134円台に乗せてきて、なおもステーブル。誰も売り手がいない状態となった。

 今晩はECBの金利会合である。今回は金利を動かすことはないが、7月以降の動向に注目が集まっている。あれだけ回復中だということで金融緩和を続けてきたのに、ここにきてインフレによる物価高に悩まされてきているのだ。当然、生活する市民からの怨嗟の声も高まってきて、黒田総裁のように「国民は値上げに慣れてきている」として無対策であることは許されない状況になっている。

 まずは不必要になってしまっている量的緩和のための資金を速攻で引き揚げることが、全会一致で決定されるだろう。これをしなかったらユーロの暴落は免れない。そして来月に利上げをするのかどうかだが、これもECBのメンバーの中では利上げもやむなしということでコンセンサスが取れている。

 あと問題は利上げ幅をどうするかだが、ラガルド総裁の発言からも7月は50ベーシス利上げするというので見解が固まってきているようだ。ここでいったんは利上げ期待の声を沈めておかないといけないという配慮からであろう。


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