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為替相場は、米国の経済指標の結果によって
方向性が変わる展開。8月10日の米国CPIが、
強い場合と弱い場合に注目したい通貨は?

2022年08月09日(火)08:51公開 (2022年08月09日(火)08:51更新)
バカラ村

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米ドル/円は経済指標によって動く展開。今後も結果発表を受けて目先の動きを判断するトレードになる

 米ドル/円は7月14日(木)に139.40円まで上昇しましたが、FOMC(米連邦公開市場委員会)でパウエル議長が「利上げペースを落とす可能性」との発言や、米GDPがマイナスだったことから米ドル安となり、さらにペロシ下院議長が訪台したことによるリスク回避で130.40円まで下がりました。

【参考記事】
米ドル/円は、131.50円割れにストップロスの売り注文が溜まりやすそう。しばらくは、140円や150円へ到達するのは難しい(8月2日、バカラ村)

 そこからは、FRB(米連邦準備制度理事会)の要人によるタカ派発言が続いたことや、米雇用統計が非常に良かったことから135.57円まで上昇しました。

 FOMCでパウエル議長が今後の金融政策に関して「データ次第」としていることから、経済指標によって大きく動いたことになります。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:TradingView

 今後も経済指標の内容によって米ドルは大きく動くことになりますが、ただ経済指標の数字を予想することは難しく、結果が発表されてから目先の動きを判断するトレードとなりそうです。

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7月米CPIはやや低い数字が予想されている。原油価格の下落によりインフレがピークを付けた可能性も

 今週(8月8日~)は10日(水)に、7月の米CPI(消費者物価指数)の発表があります。

 前回の上昇率は前年同月比でプラス9.1%でしたが、今回の予想値はプラス8.7%と、やや低い数字が予想されています。

 原油価格が下がっていることもあり、インフレがピークを付けた可能性があります。

WTI原油先物 日足
WTI原油先物 日足

(出所:TradingView

 本来、CPIはサプライズが少ない経済指標ですが、最近はサプライズも多く、さらにパウエル議長がデータ次第と発言していることもあり、金融市場はこれに大きく反応する可能性があります。

ユーロ圏の景況感が悪いことから、ユーロ/米ドルは基本は売り方向を考えている

 ユーロ圏は、イタリアの政情不安や、ウクライナ情勢がまだ続いていること、エネルギー価格の上昇や、コロナの影響によるサービス部門などの経済指標が悪いことなど、ユーロには売り材料が多くあります。

 ただユーロ/米ドルに関しては、1.0100~1.0300ドルを中心とした狭いもみ合いが3週間ほど継続しています。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(出所:TradingView

 良好な米雇用統計でも下抜けていないため、上に抜ける可能性が出てきていますが、先ほども紹介したとおり、今週(8月8日~)は米CPIの発表があります。

 この数字が高いようであれば、FRBの利上げ観測が高まるため、1.0100ドルを下抜ける可能性が出てきます。

 反対に低い数字が出るようであれば、米国のインフレはピークを付けたことになるため、1.0300ドルを上に抜けるのではないかと思います。

 チャートからは、下降トレンドラインが1.0350ドル付近まで下がってきており、その水準は超長期のサポートだったこともあって、レジスタンスになりやすいことになります。

【参考記事】
ユーロ/米ドルは戻り売り。1.0350ドルがレジスタンスとなり、上がったところは売られやすい。米ドル/円はもみ合いか(7月26日、バカラ村)

 ただ、狭いレンジが3週間続いていること、さらにパウエル議長がデータ次第と発言したこともあり、レンジブレイクに向けて動意付けば、ボラティリティが高まるため、1.0300ドルを越えれば1.0350ドルのレジスタンスも上抜ける可能性があると思います。

 経済指標によって振らされる動きが続くことになるため、予想するのは難しい状況になりますが、大きな方向性としては、ユーロ圏の景況感が悪いことから基本は売り方向で考えています。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(出所:TradingView

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しばらくは米国の経済指標の内容で方向性が変わる相場が続くか。決め打ちはあまりしない方がよさそう

 米CPIの数字によって振らされる動きになりますが、もし高い数字が出れば、米ドル高となるため、そのときは米ドル/円での買い。

 数字の内容にもよりますが、前年同月比でプラス9.1%以上であれば、米ドル/円は137.50円の戻り高値まで上昇する可能性があると思います。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:TradingView

 反対に低い数字の場合は、豪ドル/米ドルの買いがいいのではないかと思います。

 低い数字の場合は、リスク選好になる可能性もあるため、豪ドル/米ドルでの買いを考えたいところです。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足

(出所:TradingView

 豪ドル/米ドルは現在、0.6850ドル付近のサポートと、0.7060ドル付近のレジスタンスで挟まれていますが、米CPIの数字が低ければ、0.7060ドルのレジスタンスも超えていくのではないかと思います。

 しばらくは米国の経済指標の内容によって、方向性が変わる相場が続くように思います。

 そのため、決め打ちをあまりしない方がいいのではないかと思います。

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