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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

米ドルは、米金利再上昇と株価下落にあわせて上昇か。
米国でリセッション(景気後退)は起こらない! 目先、
多くのマーケットでトレンド転換が起こる可能性に警戒

2023年02月09日(木)16:35公開 (2023年02月09日(木)16:35更新)
志摩力男

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週刊!志摩力男


米雇用統計のあまりにも強い結果に、市場の反応は激烈だった

前回のコラムでは、FOMC(米連邦公開市場委員会)後の会見でパウエル議長が発した「ディスインフレーション」という言葉に驚かされたことを書きました。
【※関連記事はこちら!】
日本円が消去法的に上昇する可能性も! 米国の利上げは3月、もしくは5月に終了か? FRBはインフレ抑制を確信、欧米の長期金利は今後、それほど上昇しない(2月3日、志摩力男)

 私は、今は大きなディーリングルームでトレードしているわけではありませんが、「ディスインフレーション」という言葉を聞いたときのディーリングルームのどよめきは容易に想像できます。米10年債が買い進められ、利回りが3.3%台まで低下したのも、まあ、そうなるかなというイメージです。

 「ディスインフレ=インフレ鈍化」です。これはついに、インフレにも終わりが見えてきたのか?というイメージを与えます。

 しかし、その2日後に発表された米雇用統計は、あまりにも強い数字でした。

NFP(非農業部門雇用者数)は51万7000人増(予想:18万5000人増)となり、失業率3.4%というのは、1969年以来、53年ぶりの低水準でした。もしかすると、バイデン大統領の一般教書演説のために意図的に低い値にしたのではないか?そういうゲスの勘ぐりもできそうな数字でした。

 米雇用統計の結果を受けた市場の反応は激烈でした。米ドル/円は(雨宮氏新日銀総裁に打診報道もありましたが)128円台半ばから132.90円前後まで、4円以上急騰しました。米10年債利回りは3.3%台から3.6%台に上昇、米国株は急落しました。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:TradingView

米10年債利回り 日足
米10年債利回り 日足

(出所:TradingView

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パウエル議長は好調な雇用が続けば、ターミナルレートが上がる可能性に言及

 FOMCが終わったので、これから先、FRB(米連邦準備制度理事会)関係者の発言が続きます。

 2月7日(火)にパウエル議長とカーライルグループ(※)創業者であるデービッド・ルーベンスタイン氏とのディスカッションがありましたが、パウエル議長自身もカーライルで働き財をなしました。いわば旧知の仲です。リラックスした中で、鋭いツッコミもあったのですが、パウエル議長はやんわりと返しつつ、好調な雇用が続くならば、最終的な到達点であるターミナルレートが上がる可能性に言及しました。

(※編集部注:「カーライルグループ」とは、1987年に設立された米国・ワシントンに本拠を構えるプライベート・エクイティファンドのこと)

パウエル議長は旧知の仲であるカーライル・グループ創業者のデービッド・ルーベンスタイン氏とのディスカッションで、好調な雇用が続くならば、最終的な到達点であるターミナルレートが上がる可能性について言及した (C)Bloomberg/Getty Images News

パウエル議長は旧知の仲であるカーライル・グループ創業者のデービッド・ルーベンスタイン氏とのディスカッションで、好調な雇用が続くならば、最終的な到達点であるターミナルレートが上がる可能性について言及した (C)Bloomberg/Getty Images News

 米国経済は他の国の経済とは明らかに違います。物価上昇と同時に国内経済の減速にも直面しています。苦しい中で利上げしているのですが、米国経済には余裕があります。

 少し前までは、「米国経済のリセッション入りは間違いない」と多くの人が言っていました。しかし、現実には、雇用が絶好調で失業率は53年ぶりの3.4%台です。これほど雇用が好調なときにリセッション(景気後退)はないでしょう。

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目先、多くのマーケットでトレンド転換が起こる可能性あり

 「ディスインフレーション」という言葉を聞いたときに、「米利上げ停止が近い=株価に好影響=米ドル安」、という連想が働きました。実際、その世界を先取りしてきたのが現実のマーケットです。

 昨年(2022年)、9月の終わりから10月にかけて、多くのマーケットが反転しました。

 ユーロ/米ドルは9月22日(木)に0.9538ドルを付け、その後は上昇トレンドに入っています。英ポンド/米ドルは9月26日(月)に1.0356ドルという歴史的な安値を付け、その後反発しました(この2つの通貨ペアは、英国の前トラス政権による失政の影響も大きい)

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(出所:TradingView

英ポンド/米ドル 日足
英ポンド/米ドル 日足

(出所:TradingView

 NYダウは10月3日(月)に底を付けましたし、ナスダック総合指数とS&P500指数は10月13日(木)です。米10年債利回りは10月21日(金)に4.33%のピークを付け、米ドル/円もその日に高値151.95円を付けています。

 その後の各マーケットは、それまでの米ドル上昇、金利上昇、株価下落トレンドを見事に切り返しました。

その反発トレンドが最近ピークを付けたのかもしれません。FOMCの「ディスインフレーション」という言葉でユーロ/米ドルは1.1033ドルの高値、豪ドル/米ドルも0.7157ドルの高値を付けました。米10年債利回りは3.33%まで低下し、ナスダック総合指数やS&P500指数は上昇しています。

バラバラに見えるマーケットも、実は同じ方向で動いていました。

 そして今、意外にも米金利が予想以上に高くなるかもしれない……そういう懸念が出てきました。「米金利の再上昇=株下落=米ドル上昇」、再度その世界がやってくるのかもしれません。

 目先は、多くのマーケットでトレンドの転換が起こる可能性があります。注視したいと思います。


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