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 昨日はスイス中銀が50ベーシスの利上げを行った。欧州の中でもクレディ・スイスで混乱を来しているさなかの国の金利が引き上げられたのである。そもそもスイス中銀は日銀に次いで金融緩和に関して頑固な姿勢を取っていた。それが金融機関の不安にも関わらず利上げに踏み切ったのは、それだけ足元の物価高に目を潰れない状態にあるのだろう。

 イギリスの中銀も25ベーシスの利上げを行ったが、これはちょっともの足りない感じだった。先日に出てきたイギリスのCPIが10％を越えているなど、インフレはまだまだ警戒領域にあることを認識させられていたからだ。

 当のアメリカは利上げ打ち止め感でいっぱいだ。パウエル議長が否定しているのに、年内の利下げまで織り込もうとしている。それでドル金利も低下が続き、ドル相場も下落した。ドル円を買うわけにもいかず、フレッシュ・ローをつけるたびに少しずつ売り込んでいった。

 タイトストップなのですぐには買い戻すつもりでいたが、どうせ落ちると思って見ているものだから、買い戻してもすぐにショートを作ってしまう。短期的にはドルの下げトレンドが明瞭化しつつある。

 今日はドイツ、イギリス、アメリカと順番に景況感が出る。これが低下しているとなると、ドル金利の経過傾向はより鮮明になるだろう。マーケットもドルの売り場探しになってきているようだ。

日本時間 15時00分

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