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 小売売上高は若干の低下を示し、それが徐々に進行する景気後退を裏付けるものとされた。しかしマーケットの注目は完全に議会側と政府側の債務上限の扱いのほうに移っており、経済指標では反応しきれなかった。その中でもドル円は136円台の中盤を超えてくるなど、独自の動きを呈した。

 ドルの短期金利もそうだが、長期金利もさほど動いていない。だから私としてもドル円の136円台は買いでついていけなかった。むしろ136.30辺りからはややショート目に構えることが多くなった。むろん気持ちよく利食いできるわけもない。比較的に容易に136.50を越えてきたので、あっさりと損切りして、その後はフテ寝した。

 その肝心の債務上限問題だが、マッカーシー下院議長の話によると進展はなかったが週内にも具体的に妥協策が見いだせるのではないかというものだった。どこまで煮詰まっているのかは不明だが、現段階では依然としてどの項目で折り合いをつけるのかも公表されていない。マーケットがデフォルトをまったく織り込んでいない分だけ不気味感だけが漂っている。

 債務上限の引き上げは問題になりながらも、何とかクリアしてきているのが過去の歴史である。戦後はすでに70回以上もあったというから、もう慣れに慣れているのだろう。10年ほど前まで日本でも赤字国債の増発は野党の人質に取られていた。それと同じ図式であり、単なる議会戦術の一環だと思われている。

日本時間 15時00分

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