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 ドル円が139円台で落ち着いている。上サイドには高値警戒感が存在し、為替介入などを恐れている。また下サイドでは日米の金利差が現然として存在しており、それがしっかりとサポートしている。どうにも動きにくい状況だ。

 ドル金利の動向もつかみにくい。年内利下げはあるものとして動いてはいるものの、オーストラリアやカナダの姿勢をみて、アメリカもさらなる利上げが必要ともされている。

 ところで日本株が33年ぶりの高値をつけてからというもの、日本株の変動は激しい。水曜日には今年の最高値である32720円まで吹き上がったかと思うと、木曜日の東京時間の午後には31360円まで下押しして急落している。それが金曜日のナイトセッションでは1000円以上も切り上がっている。

 これはボラティリティで見れば明らかだ。米国株も今年の最高値を臨んでいるが、ボラティリティは13％である。その一方、日本株のボラティリティは22％だ。ウクライナ侵攻やコロナ禍からの回復など、マクロ環境は同じであるはずであるのに、これだけの違いが出るのはどうしてか。

 それだけ日本株の実態が伴っていないということだろう。利益や成長性に関して、その裏付けが少ないということだ。しかしトレードとして扱うのは動かないよりは動いてくれた方が仕事になる。よく動く分にはポジション量を減らせばいいのだ。後はどうやって動きにうまく乗っていけるかどうかである。実態がないだけに目標を定めたり、値惚れをするのは慎まないといけない。

 今週は米国のインフレ指標に米欧日の金利会合が控えていて、様子見スタートだ。今晩はイベントはないのだが、債務上限の問題が解決してから初の米国債の入札が3年債と10年債で行われる。一応、どういう反応となるかには留意しておきたい。

日本時間 15時00分

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