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 懸念されていた米国債の下落のほどだったが、昨日のマーケットではやはり下げ圧力が強かった。つまり長期金利の上昇である。それを嫌気して米国株も重い状態が続いた。引け後にアップルとアマゾンの決算発表を控えているので、いつもならばそれ期待で何も考えずに株価は堅調になるはずであった。

 しかし昨日はニューヨーク時間を通じて総じて株価は上がることはなく、欧州株の下げに引きづられた格好となった。日経先物もナイトセッションでは重たかった。32000円の大台を簡単に割り込んで、安値は31660円まで突っ込んでいる。アマゾンの決算が近づいてきたので、ようやく安値圏を脱した感じだ。

 間接的ではあるが、日本株も相当に格下げの影響を被っているようだ。それもそのはずで米国債すら格下げされているのだ。欧州債や円債も然るべしだという思惑がある。いつ電撃的に格下げされても不思議はないのだ。

 ドル円はおおむねその株価動向と歩調が同一だった。ニューヨークの午前が終わるまで、要するに欧州クローズまではひたすらに株安プレッシャー。それでドル円も142円台の前半まで押し込まれた。とても昼間の東京時間に143円台の後半まで買い進まれたものと同じものとは思えない動きだ。

 経済指標はマチマチで大きな影響はなし。イギリスの利上げも見込み通りだったと言うことで波乱材料にはならなかった。市場の関心はすでに雇用統計に移ってしまっている。 その雇用統計も低インフレの強い雇用環境が出て事が予想されている。ソフトランディングのシナリオ通りだということだ。変わったデータでも出てくると、ちょっとはマーケットの刺激にもなるのだが、面白い数字は出そうにもない。

日本時間 15時00分

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