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 昨日出てきた景況感は、欧州も米国も総じて悪かった。やはり中国の景気後退のせいであろうか。夕方に出たドイツの景況指数は振るわず、ユーロが真っ先に売られた。ユーロ円もユーロポンドも売られ、形の上ではユーロの全面安。ついこの間につけたユーロ円のトップである159.40から2円以上も下落したことになる。それにしたがって欧州株も安い。

 しかしニューヨーク時間になるとアメリカの景況指数も悪かったので、今度はドル安の流れが強まった。ドル円は久しぶりの144円台に突入。それでもマーケッこれから控えているエヌビディアの決算やジャクソンホールでのパウエル講演を楽観して、リスクテークのムードが強くなった。ドル円は144円台のままで引けたが、どうも底割れしそうな感じでもない。

 ところで中国の株価が下がってきて、上海指数は3000の大台を割り込みそうなところまで落ちてきた。3400ポイントを超えていたことを考えると、かなりの下げである。欧米の株価が復調気味であるのに中国株がこのような状況であるというのは、やはりそれだけ不動産・金融をはじめとする内需関連の不振がものを言っているのだろう。

 3000ポイント割れで記憶に新しいのは、新型コロナウィルスの流行時である。当時は武漢ウイルスといわれ、中国市場も１ヶ月のシャットダウンを余儀なくされた。その直前の株価が3000ポイントである。休み明けには2000ポイントほどまで下げて開始するかと思われたのだが、それが2700ポイントだった。あんまり下がっていない株価を見て、市場は安心感を得たと同時に相場は切り返しにかかった。次の押し目を探るためにも、中国株の3000ポイント割れは注目度が大きいのである。

日本時間 15時00分

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