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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

米ドル/円は149円台前半へ下落。FOMCはハト派的、
米雇用統計は久しぶりに弱く米金利急低下が影響。
米ドルはピークを打ったと見てもよいのか?

2023年11月05日(日)06:50公開 (2023年11月05日(日)06:50更新)
志摩力男

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FOMCは「ハト派」的、米雇用統計は久しぶりに弱い結果

 先週(10月30日~)は、日銀金融政策決定会合、FOMC(米連邦公開市場委員会)、米10月雇用統計と重要なイベントが続きました。

【※関連記事はこちら!】
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 日銀は、金融政策を引き締め方向に変更しました。金利上昇の上限としていた1%を「目途」とし、金利上昇を容認する姿勢を見せました。

FOMCは、「ハト派」的でした。米利上げサイクル終了が近いことが「暗示」されました。声明文に「金融状況の引き締まり」という文言が加わり、会見でパウエル議長は「ドットチャート(ドットプロット)の有効性は3カ月の間におそらく低下する」と年内利上げをやんわりと否定しました。

米10月雇用統計は、久しぶりに弱いものでした。雇用増が予想(18万人)を下回る15万人、8月と9月が10.1万人下方修正されました。失業率は3.9%と0.1%上昇し、労働参加率が62.7と先月(10月)の62.8から低下しました。あまり注目されませんが、家計調査の方では、雇用は34.8万人減となっています。

米雇用統計の推移

(出所:米労働省のデータを元にメルマガ部が作成)

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米金利は急低下。今後の推移を見ていくしかない

「ハト派」FOMCと弱い米雇用統計の組み合わせは強力でした。

 米金利は急低下、米2年債利回りは5.25%(10月19日)から4.85%前後に下がり、米10年債利回りも5.00%(10月23日)から4.55%前後へと大幅に下げました。

米2年債利回り 日足
米2年債利回り 日足

(出所:TradingView

米10年債利回り 日足
米10年債利回り 日足

(出所:TradingView

 強すぎる米国経済を予想できず、出番が少なくなっていた債券ファンドのマネージャー達は、急に勢いが出てきました。「米国はリセッション(景気後退)が近い!」と息巻いています。

 これまでの歴史を振り返ると、米国の景気が減速するときは、ゆっくり穏やかに低下していくというより、急激に崩れリセッションとなるケースの方が過去何度もありました。

 その意味では、「リセッション」と息巻いている債券系のプレーヤーが間違っていると、必ずしも言い切れません。今後の推移を見ていくしかないでしょう。

 米国がリセッションに陥る可能性が出てきたとはいえ、通常米金利が低下すると、米国株は上昇します。NYダウは1800ドルほど反発(+5.7%)。ナスダック総合指数も1100ドル(+7.7%)上昇しました。

NYダウ 日足
NYダウ 日足

(出所:TradingView

ナスダック総合指数 日足
ナスダック総合指数 日足

(出所:TradingView

 日経平均も同様に3万400円前後から3万2800円前後と7.8%上昇しました。

日経平均 日足
日経平均 日足

(出所:TradingView

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米金利のドラマチックな低下に比べると、為替の反応は限定的

 為替は、日銀政策発表後に米ドル/円が151.72円と昨年(2022年)高値151.95円に迫るレベルへと上昇しましたが、米金利低下を受けて、149円台前半へと2.5円ほど下落しました。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:TradingView

 他の通貨ペアでも米ドル安が進展しました。しかし、米金利のドラマチックなまでの低下に比べると、為替市場の反応は限定的です。

 これはどうしてなのか? 米金利が0.50%も低下しているのに、ほとんど動かない為替市場は何かおかしいと感じさせます。

 教科書的に言えば、これから米国経済の変調が始まることになるのでしょう。経済成長は鈍化し、米金利は低下、金利低下を好感して米国株はむしろ上昇したりします。しかし、そのうち景気鈍化が企業業績にも影響を及ぼし始め、株価はいずれ下がることになります。

 しかし、本当に米国経済はピークを打ったのか。マーケットははしゃぎ過ぎではないか。一つの雇用統計だけで判断するのは危険だと思います。

 市場は来年(2024年)5月にも最初の利下げあると織り込み始めていますが、利下げの議論はまだまだ先というのが、パウエル議長が会見で語ったことです。

 ドットチャートの有効性にも疑問は呈されましたが、9月ドットチャートで示された2024年末の米金利は5%以上が10人、5%以下が9人、利下げはほぼないという人が過半数を占めています。

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米ドルがピークを打った可能性はあるが、断言はできない

 私自身の考えとしては、今回の一連の経済指標等を見る限り、米ドルがピークを打った可能性はあるかもしれませんが、断言はできません。経過観察が必要でしょう。

 なぜ、条件がそろっているように見えても、米ドル下落が急激でないのかといえば、欧州圏の経済が良いわけでもないですし、オセアニアや日本も決して良い状況であるわけではないからです。米国の代わりをする国はなかなかありません。

 米下院議長を選出するプロセスはかなり混乱しました。新しい議長がしっかりと状況をハンドルできるとは、とても思えません。米国民のトランプ氏再選を望む声は非常に大きなものがあります。こうした政治の混乱が、ウクライナやイスラエル情勢のミスハンドルにつながる可能性は低くはありません。

 仮の話ですが、もしトランプ氏が再度大統領に選出された場合、前回は急激な米ドル高となりましたが、今回は状況がまったく違います。米ドルは急落すると思います。

米ドル/円 週足
米ドル/円 週足

(出所:TradingView

 世界は、経済面はともかく、政治面では懸念すべき状況となっています。注意して見ていきたいと思います。


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