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 昨日は一連の経済指標が悪かったので、ドル金利は低下した。低下したといっても長期金利だけである。短期金利は反対にやや上がっている。それゆえドル相場は下がりたい一方で、直接に影響を受ける短期金利の方に引きずられて、むしろドル堅調の展開となった。結果的にはドル相場はあまり動いていない。

 私は弱めの予想に対してつい数字が出るのを期待して、ドル円のロングで攻めた。しかしどうも上がりきらないドルに対して持ち疲れを感じて、ほとんど同値でやめてしまった。

 ところでドイツ株が史上最高値を抜いてきた。これは先週からのユーロ金利の先安感によるものだが、それにしてもコロナ禍を通じてドイツ株はあまり下がらなかったということができよう。

 米国株が国内景気はGDPを見ても雇用データを見ても失速していないのと反対に、GDPはマイナス圏に沈んでいるし、インフレ率も依然として高いまま。それなのに金融期待だけでこれほども盛り上がってきているのだ。インド株も史上最高値を記録しているが、これはGDPが高い水準を維持しているので順当だと言える。

 一方で中国株は大台の3000ポイントを下回ってきて、低迷が続いている、このレベルはコロナ直前のレベルだ。ここから武漢ウイルスで2700台まで落ちたのだが、3400台まで値を戻した後である。中国は不動産不況もあるし、先日は格下げにも遭った。そうした背景があるにしても、政府の政策期待が集まっている割には株価の戻りはまことに鈍いものがある。

 いまは高値攻めをしている欧州株や米国株に目が行きがちだが、安値模索をしている中国株の動向も心配しないといけないところだろう。中国株の停滞が世界経済の混乱を引き起こす可能性は十分に高いのだから。クロス円の下方向に影響を与える。

日本時間 15時00分

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米ドル/円 スプレッド	ユーロ/米ドル スプレッド	最低取引単位	通貨ペア数
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