CPIは予想通りの結果だったが、金曜日に出たPPIは予想を下回った。PPIはCPIを3ヶ月ほど先行するので、インフレ指標としては先行性が高い。CPIで反応しなかったマーケットであったが、PPIが出ると素直に反応した。ドル金利は特に短期ゾーンでの金利低下が著しく、ほぼ25ベーシスポイントの下げとなった。
ドル相場も下がり、ドル円は144円台のミドルで降下した。これは前日のCPIとの違いが明確になったからだろう。やはりドル金利は下がるのだと言うことに再度の確信を得たようだ。私も指標発表ごとに多少のドル円ショートで攻めたりもしたが、真剣にドルが下がるとは考えていない。目先の需給に合わせてやっているだけだ。
今週も米企業決算などミクロ指標が中心のイベント・スケジュールとなるが、週の後半には重要な経済指標も重なる。ユーロドルが妙に1.09台で落ち着いているのを見ると、どうも為替相場は膠着状態が続きそうだ。ここはレンジ相場だと割り切って、ドル円は143から146円台の間のプレイに徹するものと考えたい。
今日はアメリカがお休みなので、マーケットは静かだろう。しかし週末の台湾総統選で民進党が勝利したこと、それによる中国側の出方によっては地政学的リスクが高まることになるかもしれない。
日本時間 15時10分
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