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 昨日はパウエル議長の議会証言であった、下院で行われたのだが、開始前にすでにドラフトは公表されており、その内容も従前の見解に沿うものであった。それでも議会での証言には期待が集まっており、問答の中では年内に利下げをするのが適切だという言質を得た。

 しかしその利下げスタンスもかなり慎重なもので、相変わらず相当に確信を持てるデータがそろうまではどんどんと利下げをすることはないと言って、市場の大幅利下げの見込みを牽制する形となった。

 マーケットの反応は限定的な動きとなった。まずは１年先までの短期金利の見通しでは、それほども変わっていない。年初に５回の利下げを期待していたが、２月に発表された経済指標で２回の利下げまで減り、それようやく３回目もあるかというところまで下がった程度だ。それゆえドル相場の軟化も小さいものだった。

 確かにドル円もユーロドルもドル安方向に進んだが、１月からの値動きに比べてると実に微々たるものとしか言いようがない。株価も上がるには上がったが、前日の下げ分を完全に埋めきっていない。

 私はユーロドルを買ってっみようと思って、夜中にテレビ中継を見ながら1.09台乗せで買ってみた。しかし値段の伸びがまったく悪かったので、ほとんど同値で撤退を余儀なくされた。

 今晩はECB理事会である。金利は変更しないと思うが、果たしてサマーバカンス前に利下げに転じるつもりがあるのかどうかを見極める必要があろう。もちろんラガルド総裁の記者会見に注目が集まるのだが、EU域内ではインフレは明確にはおさまっていない。日銀への思惑から東京時間では円買いが進んだが、これもまだ一時的な押しに留まりそう。

日本時間 15時50分

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