昨日は中長期ゾーンのドル金利が明確に上昇した。これはウイリアムズ総裁が値下げの必要性を認めないだけに限らず、再利上げの可能性をも示唆したからだ。もちろん金融政策は経済指標のデータ次第なので、予断を持つことは許されない。しかしマーケットでは年内利下げにかなり前屈みになっていたものだから、余計に反動が大きいものとなった。
年内利下げの可能性が飛んでしまったことは、米国株の相場にモロに直撃となった。米国株は前半まではかなり調子よく値をつり上げていたのだが、これを契機にダウンターンした。しかも半導体メーカー大手のTSMCが見通しを引き下げたので、これもハイテク関連株の重荷となった。
ドル金利自体は上がると言っても上げ幅は小さいものだったため、ドル相場に与える影響も軽微だった。ドル円は154.50を中心にして、上下10ポイントがコアレンジで推移した。ドルは高値張り付きのまま、これまでの流れは変わらないということだ。
今日になって日本株は急落した。イラン国内での爆発の行方が気になっているようだ。それにともなってリスク回避も急がれ、ドル円は自然と154円台を割り込んできて軟化した。今日もマーケットの材料が少ないので、どうしても株価を中心とした動きとならざるをえない。要ウオッチだ。
日本時間 15時20分
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