日銀が毎日の市場操作の一環として、国債の買い入れ減額に踏み切った。これは正式な量的引き締めの手前にある工程だと認識される。そして植田総裁は利上げに踏み切る前にQEの減額などもありうると表明していたので、マーケットには大きなサプライズ感はなかった。日本の長期金利もビックリして跳ね上がるということもなかった。
ドル円の相場動向にも気に掛けているということを見せる目的もあったのだろうが、市場の反応としてはそうはならなかった。ドル円は155.50をした回ることなく、東京時間の午後からは再び堅調さを取り戻した。
そして夜中の日付が変わる頃になって、ドル円は156円台に乗せてきた。これは介入前の高値である160円台とその後の押し目の151円台の半値を超えてきたことを意味する。それだけドル買い・円売りの実需も多いようだし、また金利差から測るファンダメンタルズにも合致する動きだ。
半値を上回ってきたと言うことは、それだけ買い手にとって買い安心感を与えることになる。これまでは156.03が半値戻しだということで上がってくるときに相当にもんだのだが、これからはその地点が押し目の急所となることが想像される。瞬間的には156円台を割り込むことがあっても、そこは買っておくべきところなのかもしれない。
日本時間 15時00分
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