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 円債の利回りが１.０％を越えてきたことが話題になっている。確かにレベルとしては黒田総裁が就任して異次元緩和としょうして量的緩和をしだしてからのことだが、2013年以来のことではある。しかし既に日本円の長期金利はずっと０.９％台で推移してきており、昨日のマーケットで急騰したわけでも何でもない。象徴的なレベルを超えてきたというだけなのだ。

 市場は過剰に反応したようにも見える。今週に入ってからエヌビディア期待で日経先物の価格は800円ほども上昇していたのに、それが昨日はそのすべてのゲインを失った。米国だけに限らず、日本も長期金利が気になりはじめる季節が到来したことを意味しているのだろうか。だとしたら日本の資本市場もかなり正常化に向かって進んでいるとも言える。

 円金利の動きは小幅だったので、格別に円相場で円高にもなってない。むしろ海外時間ではドル円が堅調になってしまい、156円台の後半まで進んだ。これはエヌビディア期待によるリスクテークによるものとも言える。

 ドル円は160円台まで行ったときに実弾介入が出たことが、かえってこのレベルでの介入警戒感を薄くしている。しかるに158円台まで上がっても、159円台まで行っても、それはノーワンダーなのだろう。

 その注目のエヌビディアは売上、利益ともにアナリスト予想を大きく上回った。まだエヌビディアによる一極の供給体制が続いているようだ。それに従ってマーケットのリスク許容度も上がり、ドル円に加えてユーロ円も強い。

日本時間 15時00分

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