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 昨日はGDPの改定値がマーケットを動かした。通常であればGDP改定値では材料にならず、相場は動かない。しかし年内利下げもあるのかどうか疑わしくなってきている今日、それだけ景気には敏感にならざるをえないところなのだろう。

 しかも現状ではドル金利が上昇中なのである。その局面での景気の悪材料は市場参加者の多くが飛びつきやすい格好の材料となったのである。ドル金利は下落しているのに、米国株は上がらなかった。つまり普通のリスク相場の展開となったのである。

 ドル円も終日にわたって軟調だった。これは実に久しぶりの値動きである。157円台の後半まで進んできても介入警戒感はまったく感じられず、ここまで大きな押しを作らずに上がってきたドル円だったが、すでに東京時間で157円台を割り込んできていた。一本調子では買い進んでいけない様相がありありとしていた。

 米国の経済指標が出て、GDPも失業保険も金利低下を促す内容だったので、私も即座にドル円でショートに振ってみた。しかし下げはとても限定的だった。既にそれまでに下げていたということもあった。ドル円ショートの利食いのビッドなども出ているせいか、そうしたショートカバー目的のドル買い需要でもドル円は落ちにくかった。

 今晩は本来いちばんマーケットが注目していた米国のPCEコアデフレータが出てくる。GDP改定値に大いに反応してしまっただけに、もしも上振れする結果であればその反動としてよりドル買いにつながるかもしれない。ちなみに同期間のCPIとPPIは高めに出てしまっている。

日本時間 15時15分

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