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 昨日も経済イベントはなく、ジャクソンホールに向かっての思惑のみでポジションが動く。短期金利の先物市場では9月利下げを25ベーシスになるだろうと想定して動いているが、30％くらいの可能性で50ベーシスの利下げもあるとしている。この30％がゼロになるのか、それとも大きくなるのかがジャクソンホールでのパウエル議長のコメントで示唆するところを待つことになっている。

 金融マーケットは総じて静か。株価とドル金利は大きく動かなかった。しかしドル相場だけは軟調であって、顕著だったのはユーロドルが連日で高値引けしていることだ。しかもレベルは今年の最高値である。為替相場だけはドル金利のさらなる低下余地を織り込もうとしているのである。

 ドルが下がるのはわかるが、昨日は調子に乗ってドル売りをしていた人びとがいっせいにドルのショートカバーに見舞われた。ドル円は早々に145円台に突入したので、多くのプレーヤーが突っ込み売りに参戦したはずだ。私も例外なくそうである。肌感覚では毎日２円落ちているような状況なのである。しかし147円台までメクリ上げられるのも速かった。それだけ多くのショートポジションを巻き込んだものと見える。

 まだ体力のあるプレーヤーは147円台から再び滑り落ちてきたところでドル円を売り込めばよい。しかし昨日の私は調子に乗って励んでドル売りを仕掛けた分だけ、気力的にもかなりくじけていたので安易にドル売り参戦はすることができなかった。

 それでも夜中に145円台に再突入してきたのを見せられては、さすがにそこは手を出すことができた。昼間に損しているので通常よりも小さいポジション量である。それでも何もしないよりはましだった。ドル円は145円台の前半まで売られ、そのまま安値引けしてしまった。

 ジャクソンホールのパウエル議長の発言にすっかり注目は移ってしまっているが、今晩は雇用統計の年次改訂とFOMC議事録がある。マーケット全体がまだ夏休みモードで閑散としているなか為替相場の値動きは不安定でもあり、些細なことにも敏感に反応するかもしれないので気をつけてはおきたい。

日本時間 15時20分

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