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 FOMCでは50ベーシスの利下げで決まった。ファーストアクションでのマーケットの反応は金利低下とともにドル安・株高で進んだが、パウエル議長のトークが始まると流れは逆転し、金利高・ドル高・株安の動きとなった。

 ドル円は利下げ発表で140円台に沈んでいたのだが、最終的には142円台まで値を戻してきた。短期的に積もったドル円のショートポジションの整理が出たのだろう。それだけ大統領選前の大きなイベントをこなして、材料出尽くし感が漂ったからだ。ユーロドルもドルの日中高値圏で引けている。

 しかしFOMCの当日になるまで利下げ幅が25ベーシスか50ベーシスかで割れた。これは実に珍しいことである。幾人かのメンバーの発言でもって大体のコンセンサスの予想がつくはずなのだが、今回はそれが見られなかった。それだけ市場との対話ができていないということの現われでもある。

 またパウエル議長の説明では50ベーシスにした理由が薄弱だったように見える。これだけ株価も高いし、国内消費や生産関連のデータは落ち込みを見せていない。それならば25ベーシスだけでもよいのにというところなのだが、そのための説明が足りなかったし、ぼかされてしまった。

 本日はBOEの金利会合である。イギリスは前回も上げたことだし、今回は見送るものと見られている。昨日の出たイギリスの物価データでは、インフレ再燃の懸念も出てきているのだから、再利下げは簡単ではないだろう。

日本時間 16時00分

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