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 先週末はトランプラリーの過熱感を警戒したポジション調整が激しく起こった。ドル相場も米国株もそれなりに大きな売りものに押されることとなった。その流れから昨日のマーケットでもなかなかリスクテークする気は起きづらく、どうしてもドルの戻り売りや株の戻り売りが先行した。

 しかしニューヨーク時間では米国債がそれほども下がらず、長期金利が上昇しなかったので、マクロ的な見方からの不安感は薄らいだ。その結果として金曜日の反発が顕著となった。

 その週明けの為替相場だが、156円台の後半まで円安が進んだのに153円台まで押し込まれたのを見せられた後では、やはりなかなかドルを買っていこうという気力に欠けた。アジア時間には警戒感もあった植田総裁の講演は結局12月利上げには手がかりなしで、155円台の前半まで戻していた。よくぞここまで戻したなあという感じだが、とても高値追いをしようという意欲が沸いてこない。

 ロンドン時間に入ってからもドル売りは仕掛けづらく、ときおりドル円を売ってみたりしたのだが、まったくワークせず。ニューヨーク序盤までには155円台乗せも完了した。経済イベントも少ない中、よくもこんなに上がるなあと感心するほど。私は２回損切りさせられたので、戦線離脱。朝には154円台に押し戻されており、見方によっては上値は重たかったとも言える。

 トランプラリーの行方はまだわからない。就任するまでのもう１ヶ月あまりの間は、まだ本格的な調整に入るのは難しいのではないだろうか。

日本時間 15時00分

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