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12月FOMCで一波乱の可能性はあるが相場に大きなテーマはなくなった
先週(11月11日~)以来、相場には大きなテーマがなくなっています。今年(2024年)は、おそらく12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の時に一波乱あるかもしれませんが、それ以外はほぼ大きな動きはしないのではないかと思います。
12月17-18日に開催されるFOMCの予想ですが、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の先物市場を見ると、本日(11月21日現在)で、0.25%の利下げ確率が52.3%、据え置き確率が47.7%となっていますので、どちらになっても、マーケットは反応する余地があります。
(出所:CME)
仮にそれまでの雇用統計やCPI(消費者物価指数)でこの方向性を決定づけるような結果が出れば、そのときはマーケットは素直に反応すると思います。それ以外で、現在大きな材料はありません。
確かに、ウクライナ情勢や中東情勢で地政学リスクを警戒した動きが一時的に起きていますが、すぐに元に戻っています。相場を方向付けるような展開にはなりそうもありません。
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植田総裁講演も材料とはならず年内利上げの可能性は極めて低そう
先日、植田日銀総裁が講演で今後の金融政策について言及をしましたが、「今後の経済状況が堅調であれば、利上げを実施していく」という極めて当たり前のことしか言っていないため、こちらも材料にはなりそうもありません。
年内の利上げの可能性は極めて低いとみています。マーケットのポジション状況ですが、IMM(国際通貨先物市場)の直近のデータでは、米ドル/円はややロングに傾き、ユーロ/米ドルはほぼポジションがなくなっています。ポジション調整からの動きもさほど期待できそうもありません。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
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米ドルの押し目買いをトレードの軸に!米ドル/円は153円台から154円台前半は買いゾーン
以上のことを考えると、当面は現在のようなレンジ相場が続く可能性はかなり高いと言わざると得ません。
これからの1週間もレンジを意識した回転の効いたトレードをするか、あるいは、あまり動かないことを前提にメキシコペソ/円のようなスワップが大きくとれる通貨ペアを買っておくかの選択だと思います。
個人的には、レンジのなかで、米ドル買い先行のトレードを心がけていますので、基本戦略は米ドルの押し目買いです。
米ドル/円は153円台から154円台前半は買いゾーンと考え、その中で押し目買い。また、ユーロ/米ドルは1.06ドル台での戻り売り(米ドル買い)を現時点では続けていく方針です。
(出所:TradingView)
(出所:TradingView)
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